中国人慰霊祭に遺族参列、宮崎 旧鉱山で重労働、和解後初めて
宮崎県日之影町と延岡市にまたがる旧槙峰鉱山で、太平洋戦争末期に強制連行され、重労働を強いられた中国人被害者の慰霊祭が21日、日之影町の慰霊碑前で営まれた。2016年の三菱マテリアルとの和解後初めて遺族が参列し「先祖がかつて苦しんだ土地に来て歴史を振り返り、平和の尊さを感じている」と述べた。 中国人被害者遺族7人や、中国の駐福岡総領事館の関係者、地元の支援者らが被害者を悼んだ。山東省から訪れ、遺族代表としてあいさつした肖建永さん(52)は、曽祖父の張吉斗さんが60歳前後で強制連行された。鉱山での労働が原因で右足に大けがをして帰国した。