「紙」の保険証の新規発行廃止も、相次ぐトラブル、進まぬマイナ保険証への移行
2日から現行の保険証の新たな発行ができなくなり、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行されます。 【写真を見る】「紙」の保険証の新規発行廃止も、相次ぐトラブル、進まぬマイナ保険証への移行 今まで使っていた健康保険証は使えなくなるということ?なのでしょうか、そんな心配をされる方も多いかと思いますが、実はまだ焦る必要はありません。 今の保険証には猶予期間があり、最長で2025年の12月1日までは使うことができます。 ただし住所を変更したり、加盟する保険組合が変わった場合はその時点で失効となります。 マイナ保険証への本格移行が始まる中、医療の現場はいまどうなっているのか取材しました。 ■街の人たちは・・・ 街の人たちに聞いてみると・・・ 持っている人 「毎月病院に行かなくちゃいけないのでもうそれが普通。スムーズにはなってる」「お父さんにした方がいいよと(言われた)結構なんでもマイナンバーカードでできちゃうので便利」 持っていない人 「パーセンテージを見ると低いから自分もまだやってない。今すぐにはいいかなって感じ」「情報が漏れちゃうんじゃないかと思う」 ■マイナ保険証「処方薬の情報共有や高額療養費の限度額が手続きなしで免除」 マイナンバーカードと健康保険証が一体となった、「マイナ保険証」。 患者は医療機関でマイナ保険証をカードリーダーにかざし、4桁の暗証番号を入力するか顔認証で本人確認を行うことで、診察券の提出もなく手続きが完了します。 マイナ保険証が使えるようになると、過去に処方された薬などのデータを医療機関で共有できるほか、これまで申請が必要だった高額療養費の限度額を超える支払いが手続きなしに免除されるようになります。ところが…。 牛田和希キャスター 「こちらの病院では2年前からマイナ保険証の機械を導入したとのことですが利用者は思うように増えていないということです」 厚生労働省によりますと、石川県内での10月のマイナ保険証の利用率は、21.40パーセント。 ■午後の診療開始時刻を迎えても専用機械を操作する姿見られず 全国平均を上回る高い水準ですが、普及が進んでいるとはいえない現状です。金沢市内のこちらの病院。