「プライベートは別の問題」日本プロサッカー選手会が声明を発表。会長の吉田麻也は「全てを賭けてやっている」などと言及
日本プロサッカー選手会(JPFA)は13日、「選手のプライバシー保護に関するお願い」と題して声明を発表。選手への誹謗中傷やプライバシー侵害などに関して言及している。加えて、JPFAの会長を務めるアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーDF吉田麻也もこの声明を受けて、コメントを発表した。 近年、スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及で情報を簡単に手に入れられる反面、サッカー選手だけでなく、アスリートや著名人もプライベートな情報が流出され、プライバシー侵害の問題も起きている。そのため、本人以外にも被害が及ぶケースも少なくない。 JPFAは声明で「メディア報道SNSで、我々サッカー選手のプライベートな情報が出されることが増えています。選手や家族の個人情報や収入、交際相手など、出される情報は様々です。事案によっては騒動を理由に活動の自粛を求められ、選手だけでなく、家族も含め、根拠のない誹謗中傷にさらされることもあります」と指摘した。 さらに「我々も、 露出する立場でもあるので行動に気をつけなければならないことはもちろんですが、皆さまと同様に、1人の社会人として、プライバシーはありますし、プライバシーはどのような立場の人間であっても尊重されるべきです。プレーに関して様々なご意見をいただくことはあっても、プライベートは別の問題です」と強調。また、「交際に関する写真にプライバシー侵害による損害賠償が認められたこともありました」と言及した。 この声明を受けて吉田会長は以下のようにコメントしている。 「今回の五輪でも、アスリートはプレーでいろいろな注目、批評を受けますが、一方で、心無い誹謗中傷や、プレーに関係しないプライベートに関する報道なども見られました。アスリートは結果のために全てを賭けてやってきていますが、結果が出ないこと、ミスが出てしまうことはあります。このような時の誹謗中傷や興味本位のプライベート報道ほど、アスリートにとって辛いことはありません」 SNSでのプライバシー侵害や誹謗中傷など近年問題視されている中、選手やスタッフを守るためにもJPFAが声をこうしてあげた。
フットボールチャンネル編集部