「ミシュランガイド」が中国本土に展開、ジョエル・ロブション上海は当確か
「中華料理は世界三大料理の一つ」とは何をいまさらという感じがします。一方で、ミシュランガイドでは香港やマカオのレストランは多く紹介されていますが、大陸ではまだ一店も選ばれたことがないのです。これでは中国大陸の人たちもメンツが立ちません。その状況下、ついに中国大陸でもミシュランガイドがスタートすると伝えられたのは、3月のことです。そして、先日5月17日には、そのミシュラン中国の第一弾が上海であり、2016年の後半に「ミシュランガイド 上海2017」 としてリリースすることも発表されました。
公式の報道資料には、米其林(中国)投資有限公司(以下、ミシュラン中国)の総裁であるブルーノ・ド・フロディからの言葉として、「今後、毎年更新される『ミシュランガイド上海』によって上海のグルメが世界中から注目を集め、上海のレストラン産業や旅行産業の発展の力になれれば」と伝えられました。また、「ミシュランガイド」グローバル・ディレクターのミカエル・エリスからも今回の上海版に向けた意気込みが以下のように語られていました。「流行の店から高級店まで、私たちの審査員は努力を惜しむことなく、上海の最高クオリティの美食を探求します。そして、この洗練された食の都において、最もミシュランスタンダードに相応しいレストランを、読者のために選出します」。
中国版ですから、やはり中華が多くなるのか、それとも西洋の影響も強い上海版ということで、洋食も多くなるのか、気になるところですが、選考に際しての割合などについてはまだ発表されていません。洋食の場合を考えると、一定水準以上のレストランの絶対数が東京などに比べると競争率が低いのではないか、という点が少々気になるところです。また、このタイミングに合わせての上海進出なのかは定かではありませんが、今年3月にオープンしたばかりのジョエル・ロブション上海は確実に入ってくるのではないか、と見込まれます。