【訂正】『ヴェノム』第3作でついにスパイダーマンとリンク!? MCUでも示唆されていたヌルが登場
すでにMCUにあったヌルの痕跡
まずヌルとは何者か? ちなみにスペルは“Knull”です。もっと知りたい方はこれで検索してください。 すごく大雑把に言うと、マーベルの世界にはるか昔から存在する暗黒の神です。『エターナルズ』で描かれた神のような天上人(セレスティアルズ)たちが宇宙創成の際に放った光が彼の闇の世界を消したことから、セレスティアルズの一人の首を特殊な剣(ネクロソード)で斬り落とします。その後、生体の鎧ともいうべきシンビオートたちを作り出すのです。 ここで思い出していただきたいのは映画『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』シリーズに登場するノーウェアという星。宇宙の巨神の斬り落とされた頭部がそのまま星になったと説明されています。 まさにあの星ノーウェアこそ、ヌルがたたき斬ったセレスティアルズの頭部なのです。さらに映画『ソー:ラブ&サンダー』でクリスチャン・ベール演じるゴアが手にする神殺しのあの剣は、実はヌルが作った(セレスティアルズ斬首に使った)ネクロソードでした。そう、MCUではすでに原作コミックにおけるヌルがらみの要素がすでに登場していたのです。 コミックでのデビューは、2013年のソーのコミック(Thor God of Thunder #6)。ゴアがネクロソードを手に入れる回想シーンで、黒い鎧を着た戦士として登場。この時彼がヌルという名前であるとは明らかにされていませんでした。後にヴェノムとマイルス・モラレス/スパイダーマンが共闘して、シンビオート・ドラゴンたちと戦う2018年のヴェノムのコミック(Venom vol.4 #3)で、彼の名前がヌルであることが判明しました。
MCUと『ヴェノム』をつなげるハイブマインド設定
ヌルというマーベル全体にとっても大きな存在が、本作に登場することで『ヴェノム』の世界がさらに広がる可能性もあるわけです。そしてもう一つ、シンビオートにはハイブマインドという設定があります。これも大雑把に言うとシンビオートは個体でありながらも、それぞれの意識やメモリーが集合精神体的につながっている、意識を共通化しているのです。どうやら同じバース内にいるシンビオート間はもちろん、別バースにいるシンビオート同士でも有効らしい。 ここで思い出していただきたいのは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のおまけシーンでシンビオートがTVのニュースでトム・ホランド版のスパイダーマンを見た際、こいつを知っていると言ったことです。少なくともシンビオート間ではスパイダーマンなる存在は知られていたのでしょう。 もしかすると、別バースの出来事である映画『スパイダーマン3』においてスパイダーマンとヴェノムが戦った時の記憶が全シンビオートにシェアされているのかもしれません。予告の50秒目あたりに映るシンビオートたちの魔界みたいなシーンが、ハイブマインドを描写しているようにも見えます。というのも、前作で倒されたカーネイジっぽいキャラが映るので。