涙をこらえながら積水化学・アンカー森智香子（31、右）の肩を抱く、2区山本（撮影・浜本神威）

＜全日本実業団対抗女子駅伝（クイーンズ駅伝）＞◇24日◇宮城県松島町文化観光交流館前～弘進ゴムアスリートパーク仙台（6区間42・195キロ） 【動くグラフ】クイーンズ駅伝の順位変動 　積水化学は2時間14分21秒で2位となった。全6区間で日本代表経験者が出走したが、史上9チーム目の連覇に届かず。4年ぶり4度目の優勝を飾ったJP日本郵政グループに27秒差をつけられた。 　2区（4・2キロ）で12分56秒の区間新記録を樹立したパリオリンピック（五輪）5000メートル代表の山本有真は「こんなに悔しいんですね、駅伝で負けると」と思いを吐露。名城大では在学した19～22年で全ての駅伝で優勝。実業団1年目だった前回大会も制しており、今大会は愛知・光ヶ丘女子高以来の敗戦となった。 　自身は設定記録を上回り、前回大会でマークした区間記録を17秒も更新。ただ「追い風だったので、設定タイムより速く走れたのは当たり前。他の区間の選手たちは向かい風で長い区間を走っているので、まだまだ」と控えめに振り返った。 　チームは2時間11分台での連覇を目指していただけに、記録面でも目標に届かなかった。今後もトラックとの両立を図るといい「もっと自分が長い区間を走って貢献できるように、この1年成長していきたいと思いました。2連覇したいという気持ちがさらに強くなりました」と抱負。「甘くないですね。難しいなって思いました。これも良い経験だと思います。来年、頑張ります」と力を込めた。