【有馬記念】レガレイラのサンデーレーシング・吉田俊介代表「この勝利は格別です」
所属馬同士による壮絶な叩き合い。ハナ差の攻防を、サンデーレーシングの吉田俊介代表(50)は「どちらが勝ったか分からなかったけど、〝やった〟という思いで拳を握りました」と振り返った。 今年、未勝利でもレガレイラへの評価が下がることはなかった。「枠順だったり、不利を受けたりで、力をちゃんと出せなかった。だから、この勝利は格別です」と年長牡馬相手の大一番で結果を出し、万感の表情。「ここは全力投球でした。今後のことは全くのノープランです」とホッと胸をなで下ろした。 生産者のノーザンファーム・中島文彦ゼネラルマネジャー(56)は会心の笑み。「流れがやっとハマった感じ。われわれの(牡馬に通用するという)考えが証明できて、ホッとしています。小ぶりでしたが、牧場にいたときから光るものがあって、大成してくれると…。スターロッチ以来の快挙ですものね」と64年ぶりとなる3歳牝馬の勝利をたたえた。 母ロカは今年、不受胎だったが、1歳にはインディチャンプ産駒の牝馬、当歳にはリオンディーズ産駒の牡馬がいる。(水戸正晴)