「三大特撮ヒーロー」でNo.1を決めるとするなら? 異なる魅力と独自の世界観
日本が誇る「三大特撮ヒーロー」
数多い特撮作品でも、「ウルトラマン」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」の3シリーズは「三大特撮ヒーロー」と呼ばれ、多くの人に親しまれています。いずれも50年前後の歴史を持ち、心のヒーローがこれらのシリーズのなかにいるという人も多いでしょう。 【画像】えっ、ナニコレ? これが仮面ライダーの独特すぎる姿です(5枚)
これらのシリーズはそれぞれに異なる魅力があり、またシリーズ内でも作品によって特色が変わるため簡単に優劣を決められるものではありません。しかし並び立つものがあれば比較したくなるのが人の性です。まずは、この「三大特撮ヒーロー」について簡単に振り返ってみましょう。
●「仮面ライダー」シリーズ 「仮面ライダー」シリーズは、1971年に放送が開始された第1作から始まり、その多くの作品で主人公(やその他のキャラクター)が「仮面ライダー」と呼ばれる存在となり、敵と戦います。長期、短期の中断を挟みながら、2000年の『仮面ライダークウガ』以降は現行作の『仮面ライダーガッチャード』まで継続して放送されています。 2009年放送開始の『仮面ライダーW』あたりからのシリーズ作品は、コレクター精神をくすぐられるような玩具展開との連携がうまくいっているようで、近年も売り上げは好調なようです。また若手の注目俳優や流行音楽的な主題歌の起用をいち早く始めたシリーズでもあり、現代まで続くシリーズの大きな魅力となっています。 ●「スーパー戦隊」シリーズ 1975年に放送が始まった『秘密戦隊ゴレンジャー』から連なる『スーパー戦隊』は、赤を始めとするカラフルなスーツに変身する複数人チームの戦いを描くシリーズで、多くの作品で巨大ロボットに乗り巨大化した敵と戦います。1977年に放送された『ジャッカー電撃隊』後に少しだけ中断されますが、1979年の『バトルフィーバーJ』以降は現行の『爆上戦隊ブンブンジャー』まで放送され続けています。 2021年のシリーズ45作品記念作『機界戦隊ゼンカイジャー』以降は特に意欲作の多い印象があり、なかでも異世界を舞台にした前作『王様戦隊キングオージャー』はシナリオの完成度も高く、熱狂した人も多いのではないでしょうか。今、一番勢いを感じられる作品といってもいいかもしれません。 ●「ウルトラマン」シリーズ