G20サミット＝主要20か国・地域首脳会議がブラジル・リオデジャネイロでまもなく始まります。 G20は「飢餓と貧困との闘い」や「気候変動対策」など3つのテーマを掲げています。先進国と途上国で立場が分かれる中、議長国ブラジルのかじ取りが注目されています。 会議には日本の石破首相をはじめ、中国の習近平国家主席や、アメリカのバイデン大統領ら各国のリーダーが参加します。会議に先立ちバイデン氏は、アメリカ大統領として初めてアマゾンを訪問し、気候変動に取り組む姿勢をアピールしました。 G20諸国の温室効果ガス排出量は全世界の76％を占めていて、サミットでは気候変動対策に加え、紛争が続くウクライナや中東での平和構築が盛り込まれた首脳宣言の採択を目指します。 首脳宣言の採択は全会一致が原則です。トランプ次期大統領が気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」から離脱する方針を示すなどアメリカ優先主義を掲げる中、立場が異なる国々が一致することができるのかが焦点です。