株主優待を活用して焼肉をお得に食べる!家族でもひとりでも使えるおすすめ「焼肉優待」8選
【株主優待】焼肉好きなら欲しい「焼肉優待」に注目!銘柄選び・利用時は何に注意すべき?
「今夜は焼肉!」というと家族みんなのテンションが上がり、家族円満になるご家庭も多いはずで、できることなら定期的に外食で焼肉に行きたいと思うものですが、この焼肉も株主優待で“安く”、あわよくば“無料で”楽しみたいものです。家族ではもちろん、仕事で成果があった時に1人ランチでごほうびとしても食べられる「焼肉優待」を紹介します。 【グラフ】みんなが好きな焼肉の部位TOP3、3位ロース、2位ハラミ、1位は?20代だけ違う回答に…?調査結果をグラフで見る! ※株価は2024年11月15日時点
家族でも1人でも大好きな焼肉を味わおう
例えば、有名店のJJ苑では、ランチであっても1人約4,000円の予算が必要な焼肉。この食事を、株主優待で節約してみたらどうでしょうか。もし、株主優待で全額支払うことができれば0円での焼肉が叶うことになります。 もっとも、株を買う資金を考えると厳密には“0円の焼肉”ではないものの、株主優待が変わらない限り、定期的に株主優待券をもらって使っていけるならば、かなり嬉しいはずです。 ■物語コーポレーション(3097)(株価3,530円、最低投資額35万3,000円) 「焼肉きんぐ」などを展開する物語コーポレーションの株主優待は、500円ごとに使える食事券で、100株では3,500円(年間7,000円)がもらえます。権利月は12月、6月です。 「焼肉きんぐ」のメニューを見てみると、「きんぐコース」は大人1人税込3,608円~なので、家族で行くと大人1人分が無料になる程度です。より節約したいならランチタイム(大人税込2,288円、小学生半額、幼児は無料)営業のお店を選べば、家族中、大人1人分と小学生1人分の料金が株主優待100株分で支払えます。 ■あみやき亭(2753)(株価1,620円、最低投資額16万2,000円) あみやき亭の株主優待は、100株で1,000円、200株で2,000円。そして300株では3年未満は4,000円ですが、3年以上なら額面が増えて5,000円分の優待券になります。 権利月は年1回の3月。2024年10月1日に1:3の株式分割をして、分割後100株、約16万円で株主優待がもらえるようになりました。 あみやき亭なら、使い方に工夫をすれば大人1人の焼肉ランチが“ほぼ無料”で食べられそうです。ランチメニューには、平日の「満足ランチ」や「セレクトランチ」があり、どちらも税込1,078円(筆者調べ)。1,000円分の株主優待券を使えば78円の支払いで食べられるわけです。 また、土日祝のランチメニュー(あみやき亭プレミアムランチ、税込2,178円)であれば200株、2,000円分の株主優待券を出せば、178円の支払いでランチを食べられます。 ■コロワイド(7616)(株価1,693円、最低投資額84万6,500円※500株投資時) 「カルビ大将」、「味のがんこ炎、がんこ亭」では、コロワイドの株主優待カードが使えます。 株主優待の権利月は、3月と9月の年2回なのですが、ポイント付与のタイミングは、6月、9月、12月、3月の年4回と一般的な株主優待とは少し違っているのが特徴です。500株を保有していると1回あたり1万円相当の優待ポイントがもらえます。 つまり、3月に権利を取得すると、6月と9月にそれぞれ1万円分、計2万円分のポイント。9月に権利を取得すると、12月と3月にそれぞれ1万円分のポイント、計2万円分のポイントがもらえ、年間では4万円分。そして、1ポイント1円として使えます。 500株では約85万円必要ではありますが、年間4万円がもらえるので、家族で焼肉に行って“食費0円”ができるわけです。 メニューを見ると、一番安いお手軽コースなら大人1人3,058円。小学生では大人料金の半額で、大人2人と小学生の子ども2人の料金は9,174円。3ヶ月に1度、焼肉に行けるという計算です。 ほか、同じ「カルビ大将」や「味のがんこ炎、がんこ亭」では、アトム(7412)(株価690円、最低投資額6万9,000円)やカッパクリエイト(7421)(株価1,541円、最低投資額15万4,100円)の株主優待カードも使えます。 ■焼肉坂井ホールディングス(2694)(株価71円、最低投資額7,100円) 株式投資に回すお金はあまりない、でも「焼肉優待」が欲しいというなら、焼肉坂井ホールディングスの株はいかがでしょうか。 100株で、焼肉店「肉匠坂井」で使える10%割引券が2枚(年4枚)もらえます。権利月は3月9月です。 焼肉坂井ホールディングスは1単元(100株)の購入金額が10万円未満の低位株の中でも100円以下の株なので超低位株と呼ばれています。100株でも約7,000円です。 税込額から10%引きとなり、筆者が利用した際、残額は現金支払いのみでしたが、スタンダードコース(大人3,498円、小学生半額)で家族4人が利用する場合、合計1万494円から1,049円引きになりました。 ■すかいらーくホールディングス(3197)(株価2,208円、最低投資額22万800円) 地域限定ではありますが、関東にお店の多い「じゅうじゅうカルビ」で、すかいらーくホールディングスの株主優待カードが使えます。 すかいらーくホールディングの株主優待は、100株では500円ごと使える株主優待カード2,000円分(年4,000円分)。300株では、株主優待カード5,000円分(年1万円分)がもらえます。権利月は12月、6月。 「じゅうじゅうカルビ」には、メニューが6種類あり、すべて食べ放題。お気軽コースでは大人1人3,168円、小学生半額なので、大人2人と小学生の子ども2人の料金は9,504円です。300株を保有していれば、年1度、焼肉に家族で行けて、うち、9,500円分を払えば、わずか4円を足すだけで食べられるわけです。 ■吉野家ホールディングス(9861)(株価3,125円、最低投資額31万2,500円) 牛丼で有名な吉野家ホールディングスにも株主優待制度があります。株主優待は500円サービス券で、100株は4枚2,000円相当、200株は10枚5,000円相当がもらえます。権利月は2月8月。 吉野家のメニューには看板メニューの牛丼だけではなく、1人で楽しむ焼肉ランチもあり、それは「牛カルビ定食(税込767円)」。仕事でうまくいった時や、気合いを入れたい時など、ふだんの1人ランチを“ちょっと贅沢に”したい時に使えます。 しかも、株主優待でもらえる500円の食事券を使えば、267円で食べられるわけです。いつもは牛丼をオーダーする人も、仕事などでいいことがあった日に「牛カルビ定食」を頼んでみるといったこともできます。 ■木曽路(8160)(株価2,125円、最低投資額21万2,500円) しゃぶしゃぶや日本料理を食べられる木曽路の株主優待券は、一部地域に限られますが焼肉店でも使えます。 使えるお店は「特選和牛 大将軍」や「国産牛焼肉 くいどん」、「焼肉 じゃんじゃん亭」。だた、株主優待が利用できる木曽路が全国に123店舗あるのに対して、「特選和牛 大将軍」や「国産牛焼肉 くいどん」、「焼肉 じゃんじゃん亭」を合わせても52店舗とまだ少ないですが、利用しやすい店舗があれば行って使えます。 木曽路の株主優待は、3月9月の年2回。100株で1,600円分(年間3,200円分)、500株では8,000円分(年間1万6,000円分)の株主優待券がもらえます。額面は税抜額なので、1,600円であれば税込1,760円分として使えます。 ■PRTIMES(3922)(株価1,564円、最低投資額15万6,400円) 少し裏ワザのような株主優待券の使い方を紹介します。それは、プレスリリース大手、PRTIMESの株主優待で焼肉を食べる方法です。 PRTIMESの株主優待は、PRTIMESを利用する顧客企業の商品で、選ぶものによっては「焼肉銘柄」になるわけです。 ・「俺の」シリーズ共通商品券……1,000円分×5枚 「俺の焼肉」で使える ・焼肉店「平城苑」で使える食事券……1,000円分×5枚 ・ゼットングループで使える食事券……1,000円分×5枚 大阪府の「”R”RIVERSIDE GRILL&BEER GARDEN」、愛知県の「金山ソウル」などで使える ・DDグループで使える商品券……5,000円分 焼き肉店「黒バラモン」でも利用可 ・吉野家プリカ……5,000円分 ※2024年2月度実績 価格にすると4,500円~5,000円分の商品券や金券などから選べました。PRTIMESでは「PRTIMESを利用する顧客企業の商品」が株主優待内容の条件なので、2025年2月も同企業の食事券がもらえるかはわからないものの、いくつかの選択肢から選べます。 また、3年以上の長期保有をすれば「追加でもう1つ選択」ができます。ただし、株主優待には半年以上の継続保有が必要です(2026年2月権利のためには、半年前の2025年8月時点で株主である必要がある)。 筆者は、過去、ゼットンの食事券をもらって「金山カルビ」でサンギョプサルを食べました。 ■リスクもある?「焼肉銘柄」を買う時に気をつけたい点はこれだ! この「焼肉銘柄」を買う時にも気をつけたいことがあり、実は紹介した株主優待の中にも、しばらく株価上昇は見込めないかもしれない銘柄も隠れています。 紹介したうち、ある外食企業は公募増資を行い、資金集めをすると発表した直後から株価が大幅に下がり、実は、今でもまだ株価は暴落前まで戻っていません。 また、決算の良し悪しでも株価が落ちることもあり、ある外食企業の決算では赤字幅が拡大したと発表があり、年初来安値の株価になっている銘柄もあります。 企業を応援したい目的で株価が安い時に買っておく、いわゆる「逆張り」の手法では、中長期で株価が回復するのを待つこともできます。ただし、株価回復がいつになるかは断言できなく、しばらくの間は、株価は下がりやすい傾向にあると納得して買うことになるわけです。株価がどんどん下がると、初心者は、株式投資が面白くないと思ってしまうかもしれません。 また、株価とは関係なく、株主優待を使う時に注意したいことは、焼肉を家族で食べるなら高額になりがちで「予算オーバーになることが多い」ことです。 「焼肉銘柄」の株主優待銘柄を保有していて、家族で利用したいなら、ついつい高額になってしまうこともあります。 これは、ちょっとした節約テクニックですが、あらかじめメニュー表を見て家族で行くといくらかかるのか計算しておく、または、額が大きく足りないようなら、大人1人でこっそりランチタイム利用をする。このようなテクニックを駆使しながら「焼肉優待」を上手に利用したいところです。 文/谷口久美子
@DIME編集部