被災地でも期日前投票 有権者続々、復興の願い託す
15日に公示された衆院選の期日前投票が16日始まり、能登半島地震と奥能登豪雨で大きな被害を受けた輪島市では早期復興への願いを託したいと、朝から有権者が次々と1票を投じた。二重被災の傷が癒えない中、早めに投票を済まそうとしたり、各種手続きに合わせて来庁したりする市民が投票所へ足を運んだ。 輪島市の期日前投票所は市役所と門前総合支所に設けられ、午前8時半に始まった。市選管によると、3年前の衆院選では期日前投票初日の投票者数は316人で、今回は正午現在で129人が投票した。 市役所で投票した大坪佳勝さん(84)=輪島市下黒川町=は「雨で畑仕事ができないので、早めに済ませかった。復旧の進み具合が遅すぎる今こそ、政治の力を発揮してもらいたい」と願った。 期日前投票は26日までで、石川県内では前回の衆院選より19カ所減の87カ所で行われる。輪島市では市役所、門前総合支所に加え、21、22日には町野町第2団地集会所、23~26日には町野小体育館でも実施される。 ●金沢で1246人投票 12施設開設 金沢市内では、市役所第1本庁舎、アル・プラザ金沢など12施設に期日前投票所が開設された。市選管によると、正午までの投票者数は1246人で、アル・プラザが208人と最も多かった。 県内の期日前投票所は車で巡回する移動期日前投票所を含めた計87カ所で、うち49カ所は11日間全てで投票が可能。受け付け時間は最大で午前8時半~午後8時(41カ所)となる。