「見なければよかった⋯」「ロックのかかったスマホ、どう開く?」家族を困らせる「デジタル遺品」、大迷惑をかけない3大解決ポイント
③サブスクリプションなど、利用している有料・課金サービスの情報 ただし、悪用を防ぐために、重要なパスワードを簡単に目に触れるような状態にしておくことは、避けなければなりません。 ちなみに、日本デジタル終活協会の代表理事である伊勢田篤史弁護士は「パソコンやスマートフォンなどの重要なパスワードは、紙に書き記して上から修正テープを貼り、財布や通帳などに挟んでおく」というアナログな方法を推奨されています。
いざというときには、テープを削ればパスワードが見えます。 万が一紙を失くしたら、パスワードを更新しましょう。 最近では「デジタルキーパー」「まも~れe」など、デジタル終活を支援するサービス(ログインパスワードなどのデジタル遺品の共有や消去)も増えています。 必要であれば、利用を検討する手もあります。 ■「見られたくないデータ」はどうすればいい? また、「見られたくないデータ」がある場合、あらかじめ削除しておく、フォルダにパスワードをかけるなどの準備が必要でしょう。
SNSのアカウントは、そのままにしておいても特に問題はないでしょう。 ちなみにFacebookやInstagramのように、本人が亡くなった後に「追悼アカウント」に変更できるSNSもあります。 いずれにしても、相続人が財産の調査を進めるうえで、デジタル遺品の確認が非常に重要な時代になっています。 重要な情報の存在や場所、自分の意向がスムーズに遺族に伝わるよう、事前に備えておきましょう。
松尾 拓也 :行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家