「スゴッ! 手作業なの!?」アメリカ空軍博物館“爆撃機トレードマーク”復元の様子を公開
有名機体を手掛けるノーズアートの達人が担当
アメリカ空軍博物館は2024年12月20日、A-26 (B-26)「インベーダー」の第二次世界大戦時のノーズアートを復元する様子を公式YouTubeで公開しました。 【動画】あ、鮮やか…! これがノーズアート復元の様子です 同機のノーズアートの修復は、ノーズアートの達人といわれるケイシー・シモンズ氏が担当しました。彼は、映画の題材となったことでも有名なB-17「メンフィスベル」の修復も手掛けています。 今回のA-26の動画では、わずかに見えるイラストのアタリに沿って、当時のペンキで塗り、曲線部分もほぼフリーハンドで描いているのが確認できます。さらに、筆に迷いもなく色塗りをしている様子で、かなりの職人芸であることがうかがえます。 完成したノーズアートは「The Little Heathen」と呼ばれ、トンプソン・サブマシンガンを持った天使をモチーフにしているとのことです。なお、ノーズアートを施したA-26は第二次世界大戦のギャラリーに2025年から展示される予定です。 ちなみにA-26「インベーダー」は、戦後のアメリカ空軍設立後による攻撃機枠の廃止に伴い機種が軽爆撃機扱いのB-26になりますが、1967年に再びA-26に戻され、1972年まで約30年にわたり、陸軍航空軍や空軍で運用されました。大戦中に運用されたB-26「マローダー」とは別の機体です。
乗りものニュース編集部