サーモンの皮は安全? 栄養価とともに栄養士が解説!
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
日本では寿司ネタや焼き魚として、アメリカではイタリア系アメリカ人のフィースト・オブ・セブン・フィッシュ(クリスマスイブに魚介類のごちそうを食べる伝統的な食習慣) の魚の一つとして、世界中で食べられているサーモン。米海洋大気局によると、サーモンはアメリカで海老に次いで二番目に消費される魚介類だそうで、世界中の海域でさまざまな種類が生息しているサーモンはもっとも入手しやすいたんぱく質源の一つだ。 柔らかな食感で風味豊かなサーモンの身は、さまざまな食べ方ができる。生のまま寿司やポケボウルにしたり、杉板に乗せて焼いたり、切り身をまるごとローストして好みの調味料で味付けしてもおいしく食べられる。サーモンはまさに海のMVPと言えそう。 調理方法によってはサーモンの皮(少なくとも皮の周り)を食べることがあるけれど、なかには魚の皮が苦手な人もいる。調理次第ではグニュグニュになったり、噛み応えがあったり、不快な食感になる恐れもある。 とはいえ、味というより健康や安全上の懸念からサーモンの皮を避ける人もいる。水質汚染、不衛生な養殖場の環境、水銀などのリスクは常にあるけれど、実際どのくらい真剣に受け止めるべき? そこで、スタンフォード大学医学部認定栄養士のメリッサ・ファイスターさんに、サーモンの皮に関するさまざまな疑問を聞いてみた。次に作るサーモンレシピは、おいしいだけでなくよりヘルシーなディナーになるはず。
サーモンの皮は食べても安全?
サーモンの皮は食べてもOK。実際ファイスターさんによると、サーモンの皮は魚全体のなかでもっともヘルシーな部位の一つだそう。「サーモンの皮には身の部分よりもオメガ3脂肪酸が多く含まれていて、ミネラル、ビタミンB、ビタミンDも豊富です」とファイスターさんは説明する。 ここでとくに重要なのは、オメガ3脂肪酸。この必須栄養素は細胞機能に重要な役割を果たし、心臓血管全体の健康に貢献する。人の体はオメガ3脂肪酸を生成できないため、オメガ3脂肪酸を含む食品から摂取することがとくに重要となる。 「サーモンのような高脂肪の魚には、これらの強力でもっとも重要なオメガ3脂肪酸が含まれています」とファイスターさん。「オメガ3脂肪酸は心臓病の予防だけでなく、血圧を下げ、健康な肌や髪、爪を作ります」と彼女は続ける。