打撃絶好調の鈴木誠也を開幕4番で起用も…カブス新指揮官は史上最高年俸の「クセ者」
「SEIYAにとってモンスター・イヤーになる」
米放送局・マーキーSNがカブスのオープン戦序盤のホワイトソックス戦を中継したときのこと。実況アナウンサーが、鈴木誠也(29)の第一打席後、こう絶叫した。 【写真】誠也と今永の2ショットも! 今年の中心選手になれるか?(シカゴ・カブスの公式Instagramより)
「今季はSEIYAにとって、モンスター・イヤーになる」 飛躍のシーズンになると予言されたのだ。ちなみにその打席は四球を選んでいるが、「あと2メートル右にずれていればホームラン」の大ファールを放っている。 「滞空時間の長い大飛球でした。ファールゾーンのスタンドに打球が落ちたとき、ファンがため息をついていました」(米国人ライター) しかし、飛躍の予言の根拠はこの大ファールだけではなかった。昨季8月の鈴木の月間打率は3割2分1厘、9月は3割7分。「終盤の好調さがそのまま今期も持続されている」と判断されたからだった。 今季のMLBの話題といえば大谷翔平(29)、山本由伸(25)のいるドジャースに集中しているようだが、鈴木と今永昇太(30)のいるカブスも、ナ・リーグ中部地区の注目チームになっている。 「3月9日(現地時間)、ロッキーズとのオープン戦でもヒットを放ち、オープン戦の打率は3割5分3厘、本塁打1打点2です。もう、いつ開幕しても大丈夫な感じです」(地元メディア関係者) 昨年オフ、カブスは今永と4年総額5300万ドル(約79億5000万円)の大型契約を結んだが、野手陣の補強はほとんどしていない。主力内野手のニコ・ホーナー(26)が米誌「スポーツイラストレイテッド」で、 「オレたちは昨年よりも良いチームなんだろうか? これは全員が抱いている疑問だ。そして、その答えは、全員がシーズンでどうプレーするかに掛かっている」 と“内部批判”とも捉えかねない発言をしている。その「ホーナー発言」が出た後、強打者、コディ・ベリンジャー(28)の慰留に成功したものの、打線の破壊力が懸念されていた。その関連で打撃好調の鈴木をクリーンアップに定着させるべきという声も出ているそうだ。 「今季から指揮を執るクレイグ・カウンセル監督(53)は、ゲームプランをまだ明かしていませんが、鈴木はオープン戦で主に2番で出場しています。ホーナーやリベンジャーはスロースターターな傾向もあるので、開幕から『4番鈴木』もあり得るでしょう」(前出・同)