【大学野球】日大国際が28度目のリーグ制覇に王手…大江立樹がエース対決制す…静岡学生野球
◆報知新聞社後援◇静岡学生野球 最終節第1日 日大国際3-2静岡産業大(11日・松前球場) 日大国際が、11勝1敗と勝敗数が並び(日大国際は1分けあり)V争いをしていた静岡産業大との直接対決を3―2で制し、昨秋に続く28度目のリーグ制覇に王手をかけた。大江立樹(4年)が8回2/3を2失点と踏ん張り、エース同士の投げ合いを制した。12日の同カードで日大国際が勝てば優勝が決まり、静岡産業大が勝てば、15日に行われるプレーオフ戦に持ち込まれる。 ようやく芽が出たエース大江で、日大国際が2季連続の頂点に近づいた。「うれしい。最初からなりふり構わず全力でした」。10安打を許すも外角をうまく使い、今季無傷の7勝目。だが3―1の9回2死一塁、適時二塁打を許し降板。あと1死で完投だっただけに「悔しい」と、うなだれた。 変化球6種を操る技巧派右腕は今春までリーグ登板はなかった。父は社会人野球の神戸製鋼で投手だった立造さん。弟の嶺(同大2年)も投手で、日本ハム・畔柳亨丞投手(21)とともに中京大中京(愛知)で21年センバツ出場と、野球一家で育った。自身も強豪・健大高崎(群馬)に通っていたが、高校での公式戦登板は1イニングのみだった。 だが今春前に制球力が安定すると、即座にエースの座をつかんだ。背番号18は昨年までのエースで育成1位で広島に入団した杉田健投手(22)がつけていた。「最終学年。自分を引き締めるために選んだ」。12日も静岡産業大と対戦するが「どんな起用でも投げられる準備はできています」と背番号に恥じない投球を誓った。(伊藤 明日香) ☆東海大静岡・宮原駿介投手(静岡大に3-0。プロ注目の最速149キロ左腕がNPB4球団のスカウトの前で、13奪三振完封)「(今季は)緩めの変化球が足りないと感じたので、今後は緩急をつけた投球ができるように意識していきたい」
報知新聞社