レアル・ソシエダ、セルタ相手に公式戦7試合ぶり黒星。久保建英はまさかの先発落ち…4枚目の交代カードで出場
21日のラ・リーガ第18節、レアル・ソシエダは敵地バライドスでのセルタ戦を0-2で落とした。日本代表MF久保建英はベンチスタートとなり、64分から出場している。 前節ラス・パルマス戦をスコアレスで終えて、公式戦連勝記録が5でストップしたソシエダ。その次に臨む一戦はイマノル監督が率いてから6連勝中と、得意としているバライドスでのセルタ戦だ。同指揮官は腰部を痛めているスビメンディを招集外としたほか、久保をベンチスタートとして(先発落ちは第11節オサスナ戦以来)、中盤に右からスチッチ、トゥリエンテス、ブライス、前線にバレエチェア、セルヒオ・ゴメス、オヤルサバルを起用している。 いかにイマノル監督がバライドスで勝利を重ねようと、ヒラルデス監督(昨季途中にトップチーム昇格)率いるセルタはやはり強敵だった。ホームチームはダイレクトな攻撃で、とりわけミンゲサ、モリバ、パブロ・ドゥランの位置する左サイドからソシエダの守備を切り崩し、40分過ぎに立て続けにゴールを決めている。 セルタはまず41分、左サイド、右サイド、次に中央とボールを回していき、最後はボックス手前のパブロ・ドゥランが右足のシュートで先制点を記録。6試合(674分間)無失点を維持していたソシエダの堅守を穿ってみせると、45分にもアルフォンの折り返しからP・ドゥランがゴールを決めた。 前半は完全にソシエダを上回っていたセルタの2点リードで終了。イマノル監督は効果的な攻撃&守備を見せられていないことを受けて、ハーフタイムに交代カードを3枚切る。アイエン、バレネチェア、トゥリエンテスを下げてマルティン、オスカールソン、ベッカーを投入した。 迎えた後半、ボールを保持してセルタ陣地に攻め込むソシエダだが、セルタの守りを破ることはできず反対に速攻から危険な場面を生み出される。50分にはP・ドゥランにハットトリックとなるゴールを決められたかに思えたが、直前にボルハ・イグレシアスのオフサイドがあったためにスコアに反映されなかった。 64分、イマノル監督は4枚目の交代カードでオヤルサバルを下げて久保をピッチに立たせる。久保はベッカーが右ウィングにいるためか、左ウィングを務めている。 その後のソシエダは、久保とブライスが近い距離を保つ左サイドからセルタの5バックを崩そうと試みる。69分には久保の絶妙なスルーパスからブライスがボックス内に侵入するが、このボールは飛び出したGKグアイタにキャッチ。また77分には久保が左サイド深い位置まで侵入してグランダーのクロスを送るものの、これはDFのクリアに遭っている。なお久保は82分、相手の速攻を阻止するファウルでイエローカードも受けた。 終盤もソシエダはボールを保持してセルタ陣地で試合を進めるも(久保はベッカーとポジションを入れ換えて右サイドに流れてプレー)、アタッキングサードでの閃きを欠き続ける。結局、1点も返せないまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。 公式戦7試合ぶり、ラ・リーガ4試合ぶりとなる黒星を喫したソシエダは、勝ち点25のままで暫定7位に位置。2試合ぶり勝利のセルタは勝ち点を24として暫定で10位に浮上している。