菅原由勢の痛恨ハンドが決勝点に…首位独走リバプール、最下位サウサンプトンに苦戦もサラー逆転2発で3連勝
[11.24 プレミアリーグ第12節 サウサンプトン 2-3 リバプール] プレミアリーグは24日、第12節を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプールがDF菅原由勢所属のサウサンプトンに3-2で勝利した。遠藤と菅原はいずれもベンチスタートだったが、後半32分から投入された菅原が2-2の状況でハンドの反則を取られ、そこからサウサンプトンは痛恨の決勝点を献上。一方の遠藤は1点リードの後半45分から途中出場し、守備固めの仕事を全うした。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 国際Aマッチウィーク明け最初の公式戦。日本代表として北中米W杯アジア最終予選に出場し、インドネシア、中国への遠征を行っていた遠藤と菅原は揃ってベンチスタートとなった。 試合は前半30分、首位を独走するリバプールが先手を取った。サウサンプトンのGKアレックス・マッカーシーからMFマテウス・フェルナンデスへのスローイングに組織的な圧力をかけると、バックパスを受けたDFフリン・ダウンズにもMFカーティス・ジョーンズが猛烈にプレス。そこでダウンズのパスミスを奪ったMFドミニク・ショボスライが左足でゴール左上隅に流し込んだ。 ところがここまで1勝1分10敗で最下位に沈むサウサンプトンは前半40分、カウンターからMFタイラー・ディブリングがドリブル突破を仕掛けると、ペナルティエリア際でDFアンドリュー・ロバートソンのファウルを誘って転倒。主審はPKの判定を下した中、VARの介入を経てもラインの内外は判然とせず、サウサンプトンがPKが得た。キッカーはMFアダム・アームストロング。ゴール正面へのキックは一度はGKクィービーン・ケレハーに止められたが、跳ね返りをアームストロングが決めた。 さらにサウサンプトンは後半11分、リバプールのCKをGKマッカーシーがキャッチすると、DFライアン・フレイザーのスルーパスにディブリングが反応。うまく収めてゴール前に送り、これをアームストロングがつなぐと、最後に走り込んだM・フェルナンデスが倒れ込みながら右足でねじ込み、逆転に成功した。 それでもリバプールは後半17分、MFアレクシス・マック・アリスターとFWルイス・ディアスを入れて猛攻を仕掛け、同20分にさっそく追いつく。MFライアン・フラーフェンベルフが中盤から浮き球パスを最終ライン裏に送ると、これに抜け出したFWモハメド・サラーがバウンド際でダイレクトシュートを狙い、飛び出したGKマッカーシーの裏を突いてゴールに流し込んだ。 そうして迎えた後半32分、サウサンプトンはフレイザーに代わって菅原を投入。するとここから試合が動いた。同36分、サラーが右サイドからインスイングのクロスを送り、菅原が戻って対応を試みたが、胸トラップしたボールを手で扱ってしまい、ハンドの判定。リバプールにPKが与えられた。キッカーのサラーがこれを決め、土壇場で3-2となった。 リバプールは1点リードで迎えた後半45分、FWダルウィン・ヌニェスに代わって遠藤を投入。遠藤は普段よりも高い位置で相手にプレッシャーをかけ、一方的に押し込む展開に持ち込むと、そのままタイムアップを迎え、リバプールは3連勝を果たした。今節は2位のマンチェスター・シティが敗れたため、リバプールと2位の勝ち点差は早くも「8」に広がっている。