古河の交流拠点着工 2025年12月開所へ 「新たなシンボルに」 茨城
茨城県古河市の総和地域交流センターの建設が始まった。中央公民館(同市下大野)、ふれあい公民館(同市駒羽根)など、40~50年が経過して老朽化した4施設を廃止し、それらに代わる交流施設として2020年3月に建設が決まった。25年10月に完成し、12月に開所する予定。市民が集まり、生きがいやにぎわいを感じられる場を目指す。 同市下大野の市役所総和庁舎の東側に隣り合う敷地に建設する。鉄骨造り2階建てで延べ床面積は約2653平方メートル。太陽光発電パネルや省エネ性の高い外壁材、雨水利用施設なども設け、環境にも配慮する。外構工事を除く建設費は約18億9000万円。 中学生や高校生を含め、これまで実施してきたワークショップや説明会を通じて集約した市民の意見を反映する。多目的ホールや音楽スタジオ、キッズスペース、交流サロンなどを設け、幅広い世代が利用できるようにする。 総和庁舎北側にある中央公民館は交流センター完成後に取り壊し、駐車場を整備する予定。 祈願祭が2日に行われ、針谷力市長をはじめ市関係者や設計、施工業者ら約30人が出席した。針谷市長は「市民の意見も取り入れて既存の施設にない工夫も盛り込んだ。地域の新しいシンボルになってほしい」と話した。
茨城新聞社