ロシア防空システムが撃墜か アゼル航空旅客機墜落の原因
アクタウ、カザフスタン、12月27日 (AP) ― 死者38人を出したアゼルバイジャン航空の旅客機墜落に関して、航空専門家は12月26日、ロシアの防空システムによって墜落した可能性が高いと述べた。 乗員乗客67人を乗せたアゼルバイジャン航空のエンブラエル190型機は25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに向かう途中、現在も判然としない理由で飛行コースを変えてカスピ海を飛び越え、カザフスタンのアクタウに着陸を試みて、同市から3キロの地点に墜落した。 ロシアの民間航空局によると、予備情報では、バードストライクにより機内で緊急事態が発生したため、パイロットはアクタウに迂回したという。 元米空軍調査官はしかし、機体の尾翼部分に見られる無数の穴は、ロシアの防空システムから攻撃を受けていた可能性を示していると主張。ロシアの防空対策が、旅客機の航法や通信システムを妨害した可能性もあると指摘している。 ウクライナのドローンが以前にも、グロズヌイや北コーカサスのほかの地域を攻撃しており、チェチェンの政府関係者によると、25日にもドローンによる攻撃があったという。 アゼルバイジャンのメディアも、グロズヌイに近づいた旅客機がロシアの近距離対空防御システム「パーンツィリ‐S1」 に攻撃されたと主張している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)