大河ドラマでも舞台でも大活躍!佐々木蔵之介「まとまった休暇で行きたい国は?」
幅広い作品で確固たる存在感を放つ佐々木蔵之介。この夏、舞台『破門フェデリコ ~くたばれ! 十字軍~』で中世イタリアに実在した神聖ローマ帝国皇帝フェデリコ二世を演じる。今回は仕事を離れて好きなモノ、コトについて聞いた。 佐々木蔵之介インタビューフォトギャラリー
──映像でも舞台でもご活躍で、観る側からしたら、NHK大河ドラマ『光る君へ』で平安貴族を演じたあとに、ローマ皇帝へ。その違いは演じる者の楽しさですか? 苦労ですか? 佐々木 自分の中では、演じているときと演じていないときの差ぐらいで、作品の時代背景に苦労させられることはあまりないです。ただ原作があれば原作を読むし、時代劇であればその時代のこと学んで、そこからヒントを得ています。でも最終的には演じるのは人間であり、大事なのはその人間関係。古い歴史の話であれば、それを今の人に対してどう表現すればいいのか、ですね。時代劇なら時代劇の台詞まわしにはなりますけど、ふと現代っぽいニュアンス……というか間合いとか。ガチガチの時代劇にはせず、ちょっと生っぽい声が入ることによって、お客さんがグッと見やすくなったりもしますので。 ──仕事を離れて、“今、これが好きだ”というモノ、コトはありますか? 佐々木 最近は、海外に旅行に行けるようになりましたね。どこでもいいんですけれど、僕は旅行が好きです。どれくらい休みをいただけるかによって、行先は決めますね。一週間もあればアメリカ、ヨーロッパにも行けますし、数日だったら近辺……アジアあたり。そこで一旦、リセット、リフレッシュできたらいいなと思いますね。 ──特にリゾートがいいとか、文化的な土地がいいとかありますか? 佐々木 リゾートは半日で飽きてしまうタイプです(笑)。そういえばフェデリコが生まれた、イタリアのシチリアにも行きましたよ。ローマやフィレンツェにも行きましたけど、シチリアは面白かったなぁ。フェデリコのお母さんがシチリアの方で、お父さんはドイツ。フェデリコは、ドイツとイタリアを受け継ぐ皇帝だったんです。 ──シチリアは映画のロケ地としても美しく、文化的にも興味深いところですね。 佐々木 そうなんです。中世、いちばん栄えていた港町だけに経済的に豊かな島で。だからフェデリコの家は大金持ちだったんです。シチリアにはアラブの文化も入ってきていて、当時は野蛮な文化と蔑まれがちだったのですが、フェデリコは医学的にも優れたアラブの特性を見抜くんです。 ──次、まとまった休暇のときには、どこへ旅に向かいましょうか。 佐々木 極端な環境でなければどこでもいい(笑)。寒すぎるとか、暑すぎるとか……そういうところは避けて、ちょっとゆっくりと身体を休めることができる場所へ。 ──たとえば、どこの国に? 佐々木 今年、ある仕事でノルウェーの北極圏のほうに行ってきて、今後、ヨーロッパ方面にまた行く予定もあるので、ちょっと違う方面がいいかな。南アフリカとか。アフリカの中でも、ヨーロッパの風情も感じるモロッコには行ったことがあります。それでも充分なアフリカのテイストが感じられたので、また違ったアフリカにも興味がありますね。 佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ) 1968年、京都府生まれ。2000年、NHK朝の連続テレビ小説『オードリー』で注目を集め、その後テレビ・映画・舞台など数多くの作品に出演。2005年には自身がプロデュースを務める演劇ユニット「Team申」を立ち上げ不定期で公演を開催。現在NHK大河ドラマ『光る君へ』に出演中。佐々木蔵之介ファンサイト「TRANSIT」はこちら ジャケット ¥46,200・シャツ ¥30,800・パンツ ¥36,300/CONFECT CONFECT 表参道店 ℡03-6438-0717 STYLED BY NORIHITO KATSUMI AT KOA HOLE INC., HAIR & MAKEUP BY SHINICHIRO PARCO PRODUCE 2024『破門フェデリコ ~くたばれ! 十字軍~』 作:阿部修英 演出:東憲司 出演:佐々木蔵之介 上田竜也 那須凜 栗原英雄 田中穂先 石原由宇 磯部莉菜子 加賀谷奏音 熊野義貴 増山海里 山崎類 渡辺はるか 六角精児 東京公演:8月6日~9月1日 PARCO劇場 愛知公演:9月7日、8日 Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 大阪公演:9月11日~16日 森ノ宮ピロティホール 福岡公演:9月21日、22日 久留米シティプラザ ザ・グランドホール BY JUNKO HORIE