岸田総理の派閥解消は麻生・茂木派に削がれた権力を「獲り返す」ため
外交への影響も
中川)例えば「この政策を進めるなら、この先生はこの分野に明るいから、この話を持って行って」など、霞が関サイドが議員に対してレクに行ったりするわけです。もしくは、議員が全然知らないことであれば「この先生に進めて貰いたい」と開拓するのが、霞が関的な政治の流れをつくる方法だと思います。しかし、現在は権限・権力・権威が流動化してしまい、誰に持って行ってもリスクでしかないという状況だと思うので、霞が関としてもやりにくいでしょうね。 飯田)「そんなに停滞していていいのか?」とも思います。 中川)外交的なことを考えると、2024年は「選挙イヤー」と言われます。台湾総統選は終わりましたが、インドネシアやインド、アメリカ大統領選も控えているなかで、ハラハラする展開ではありますね。