ムジークヘッド×シンカグラファイトシャフト。切り返しがゆっくりめ、HS43m/s前後のゴルファーに!【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
弾道が安定し、平均飛距離が伸びるクラブ
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 まず、アドレスでの印象を聞くと「トウ寄りの後方(時計の文字盤でいう1~2時方向)にボリュームがありつつも、フェースのヒール側が少し出ていて、バランスの取れた形状です。ロフト角が10.5度ありますので、その分、フェースが見えやすく、ややつかまってくれそうな顔をしていますが、かぶって見えることはないので、本当に構えやすい顔です。ムジークのヘッドは昔から知っていますが、丁寧な造りは変わってないですね」と高評価。次にワッグルすると「おっ、と声が漏れてしまうくらい、シャフトは緩めですね。アベレージゴルファーだと上手くタイミング取れるか少し心配です」とのこと。
「では、打っていきます」と1球目。ややトウ寄りでインパクトするも、弾道計測器(ラプソードMLM2PRO)では、真っすぐの弾道。「打感が抜群にいいですね。そして、ヘッドとシャフトの組み合わせがいいので、振りやすい。『初心者が性能を最大限に使えるのか』と言うと厳しいですが、このクラブで真っすぐ打てるということは手ではなく体で打てている証拠。なので、本当に上達したいゴルファーなら、腕前を問わず試しても問題ないでしょう」。 2球、3球とトウ、ヒールと打ち分けるも、ラプソードの画面上ではセンターから5ヤードもズレていない。「ヘッドの要素もあると思いますが、曲がり幅が少ないのはシャフトのおかげだと思います。低スピンなので、曲がり幅が抑えられている印象です。また、芯がヒール寄りにあるのか、ヒールヒットでも初速の落ちが少ない。この点はヒール寄りでインパクトしてしまうアベレージゴルファーにもやさしく感じる要素だと思います」という。 ヘッドスピード42m/s前後で5球を打っての平均は下記のとおり。 ボール初速●63.0m/s 打ち出し角●11.1度 スピン量●2573rpm キャリー●227.0Y 総飛距離●248.9Y