大阪桐蔭のプロ注目右腕・平嶋桂知がさらなる進化 データ解析専門家の助言で回転数がアップ【高校野球】
◇29日 高校野球練習試合 大阪桐蔭7―1創志学園(大阪府大東市・龍間ぐりーんふぃーるど) ともに今春のセンバツ大会(第96回選抜高校野球大会)に出場した大阪桐蔭と創志学園(岡山)が練習試合で対戦し、プロ注目の最速154キロ右腕、大阪桐蔭の平嶋桂知(かいち)投手(3年)は8回から登板し、2イニングを1安打、3奪三振の無失点に抑えた。 データ解析の専門家から受けたアドバイスで、球質を改善した。「真っすぐを微調整して、伸びが足りないという部分を修正できました」と気持ち良さそうに汗を拭った。登板前は直球の回転数が1600(1分間に換算)程度。右手の人さし指と中指を立てるようにして開いて握っていたのを、深く狭く握るように変えたところ、回転数は2100まで上がったという。通常では2020ぐらいだったそうで、それでも約80回転は上がり、球質の向上に手応えを得たようだ。 センバツは報徳学園との準々決勝に先発も立ち上がりに2点を失って敗れた。今春の大阪大会では大阪学院大高との準々決勝で9回に逆転負け。自ら暴投で決勝点を与えた。 「自分の悪いところが全部出た試合。情けない試合となったので夏に絶対につなげていきたいと思います。大阪を勝ち抜いて甲子園で日本一に。そこは譲れない」 左打者への内角球は得意だったが、外角への制球を課題にしていた。左打者にホームベース板の上に立ってもらい、ブルペンで練習。その工夫により、左打者の外角球も安定してきたという。 186センチの大型投手。春よりも体重は2キロ増えて現在は88キロ。春夏連続甲子園出場へ、エースはパワーアップしている。初戦となる2回戦は14日、成城―港の勝者と対戦する。
中日スポーツ