支持率が低い原因は議員の努力不足?自民党・石破茂衆院議員が語る支持率回復法とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2023年12月3日に公開された動画ではゲストに自由民主党衆院議員の石破茂氏をお招きし、選挙に勝つ秘訣は自民党支持率の回復方法について語っていただきました。 自民党支持率回復のために自民党議員が取り組むべきこととは? 【このトピックのポイント】 ・票を集めるには有権者と政治家の間に物語を作ることが重要 ・自民党の支持率が低いのは自民党議員の努力不足 ・中選挙区を知らない政治家は危機感が薄れつつある
石破氏のプロフィールは以下の通りです。 大学卒業後は三井銀行に入行し、政治にはまったく関心のなかった石破氏。政治家である父親の死後、その友人だった田中角栄氏に政界入りを説得されます。 当初は返事を渋っていた石破氏でしたが、田中氏の私邸で「日本で起こるすべてのことはこの目白で決めるんだ。わかったか」とすごまれ、覚悟を決めたとのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして石破氏に回答していただきました。
選挙に勝ち続ける秘訣は?
1990年以降、トップ当選を続けている石破氏。2021年の衆院選では全国最多となる84.07%の得票率を獲得しています。 この強さの秘訣について、石破氏はパートナーやスタッフ・後援会のサポートを挙げるとともに、最初の選挙で田中角栄氏に言われた「歩いた家の数しか票は出ない。握った手の数しか票は出ない」という言葉に言及しました。 実際、石破氏は最初の選挙で約5万4000件歩いて得票数は5万6534票。最下位での当選でした。 田中氏の言葉を実感した石破氏は猛反省し、2回目の選挙では寝台列車や夜行バス、飛行機を駆使して選挙区と東京を最大週4往復して選挙運動に取り組んだとのこと。その結果、見事トップ当選を果たしました。
今でも、自身の選挙区を歩けば当時のことで声をかけられることはよくあるそうです。地元でかなりの支持を集める石破氏ですが、それをさらに票につなげるためには「有権者との間に物語を作ること」が重要だと語ります。 例えば、演説中に手を振ってきた有権者に対して「3階の窓からありがとうございます」と返すなど、有権者のメッセージに答えることで1つの物語になり得ると続けました。 石破氏の話からは有権者との対面でのやりとりを大切にしている様子がうかがえます。今年で解禁10年になるネット選挙について問うと、ネットでの活動も重要だと石破氏。 有権者の意思で気軽に議員にアクセスできる手段がSNSであるとし、政治家としてそれを活用することは重要との見方を示しました。自身も週に1回ブログを更新してその週の出来事やそれに対する考えを発信しているとのことです。