【エリザベス女王杯】レガレイラ超加速『S』追い! 美浦Wコースでラスト11秒0 ルメール騎手「ポテンシャルはとても高い」
秋の牝馬No.1を決めるエリザベス女王杯の追い切りが6日、東西トレセンで行われた。美浦では今回、ただ一頭の3歳馬レガレイラが、Wコースでの併せ馬で素晴らしい瞬発力を披露。切れ味に磨きをかけ、GⅠ2勝目に照準を定めた。 ◇ いざ、牝馬の頂点へ―。昨年のホープフルS馬レガレイラが、ほれぼれするような瞬発力を披露。見守った木村調教師から笑みがこぼれた。 「実戦を想定して、元気良くスタートを出て折り合っているか、直線でしっかり頑張ってくれているかを確認しました。トラブルもないなと思って、ホッとしています」 美浦Wコースでウンブライル(OP)を1馬身ほど追走し、道中は完璧に折り合って運んだ。直線で鞍上が満を持して仕掛けると、ためていたエネルギーを一気に解放。驚異的な加速でラスト1ハロン11秒0(6ハロン82秒2)をマークし、あっさりと併入した。調教評価は最上の『S』だ。 秋初戦のローズS(5着)後は秋華賞をパスし、年長馬との対決に舵を切った。指揮官は「秋華賞は強い馬(同厩の2冠馬チェルヴィニア)が1頭いたのでかわいそうかなと思ったりとか、広いコースの方がいいと思って選びました」と説明。同じ京都でも、内回りの秋華賞より外回りの今回の方が自慢の末脚を発揮できるとみている。 春は牡馬相手に皐月賞6着、日本ダービー5着。前走も出遅れが響いて差し届かずと歯がゆい結果が続いている。しかし、ルメール騎手は「レガレイラのポテンシャルはとても高い。ブレイディヴェーグと同じくらい」と昨年の勝ち馬と同等に評価。名手がほれこむ逸材が、2つ目のGⅠタイトルを取りに行く。(綿越亮介)