大化けの予感、24歳、名古屋D・加藤嵩都、爆発的なスピードでコートを切り裂く、ディフェンスの熱量でもファンの心を躍らせる!
◇ドルフィンズ”新鮮組”5人衆(4) PG加藤嵩都(24)=背番号3 りそなB1リーグ中地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)に今季から加わった5人の新戦力を紹介する。4人目はB2の福島から移籍し、今季B1初挑戦の加藤嵩都(24)。 誰もが一目で分かる爆発的なスピードでコートを切り裂く。「常に切り込みたい。速さは一番自信がある」。高校まではシューターだったが、明星大時代に磨かれた自慢の脚力で一気にゴールを目指す。 「ショーンさん(ショーン・デニス監督)に教えてもらいたいのもそうだし、同じポイントガードの拓実さん(斎藤拓実)と毎回一緒に練習ができる」と複数のオファーからドルフィンズを選んだ。名古屋に来て約4カ月。徐々にプレー時間を増やし、「やっとステージに立てた」と感じている。 理想像はスピーディーでシュートもある司令塔。「拓実さんを『完コピ』できるゲームメークに加えて、(シュートするかパスするかなどの)判断力も吸収したい」と熱っぽく語る。178センチ、73キロ。筋肉質の体をフルに使った守備へのこだわりも強く、「僕は気持ちが一番表れるのがディフェンスだと思っている。ディフェンスの熱量は、人の心を動かせる」。 宮城県出身。高校まで全国大会とは縁がなく全くの無名だったが、転機は大学時代。当時関東3部だった明星大で1対1を磨くとともに、プロを目指して始めたウエートトレーニングで期せずして走力もアップ。プロ入り後はB3から1年ごとにカテゴリーを上げ、今季ついにトップリーグにたどり着いた。 遅咲きのスピードスターはB1の舞台でも臆することがない。「シーズンが進むにつれて自分がどういう選手になっていくか、その過程を見てほしい」。進境著しい24歳が大化けの予感を漂わせている。 ◇ ◇ 梶山信吾ゼネラルマネジャー(GM)のひと言メモ 実際に見たとき、ダイヤの原石を見つけたと、一目ぼれした。スピードは米プロNBAの河村勇輝(グリズリーズ)以上。
中日スポーツ