ペギー葉山さんABCラジオで追悼特番 3月公開収録時の歌声も
小林大作、ペギーさんとの思い出綴る
取材の翌日、小林大作さんからTHE PAGE大阪編集部へファクスが送られてきた。取材後、いろんな思いがかけめぐり、あらためて気持ちを綴ったという。ここにその内容を記す。 ペギーさんの幅広いレパートリーと、人柄が偲ばれるトーク、そして、ベテランはもちろん後輩や若者とのコラボも、本番当日の限られたリハーサルの中で、なごみながらもしっかりと仕上げ、またステージで堂々と聴かせてしまう。見かけだけでは気づかないペギーさんの底力、ぜひ放送を聴いて感じ取って頂ければと思っています。 初めてご一緒した公開録音の日。雲の上のスタート同じフェスティバルホールの舞台に立っている自分が信じられませんでした。当時、人気アイドルの人たちや大物歌手の方たちともご一緒してきましたが、ペギーさんにはなぜか特別な感覚を抱いた記憶が残っています。 それから毎年ステージを重ねて26年間、毎回、幸せな思いにさせられましたし、ペギーさんへの緊張感が緩んでしまうことも最後までありませんでした。それは、大きなオーラに包まれてしまうからでしょう。 毎回「いまペギーさんのそばにいるんだ」。そんな自分をだれかに自慢したい気持ちでいっぱいになっていました。 メモリーズでのステージトークや控え室でのお話し、そして、ご自身のブログにも綴ってくださったとおり、本当に番組をかわいがって下さったし、番組のリスナーの皆さんを愛してくださった。それを耳にし、また目にするたびに、私の胸にわいてきた喜び、うれしさを生涯忘れることはありません。ペギーさんに代われるシンガーはもういないでしょう。 先月2日の公開録音当日、インタビューの打ち合わせの時、珍しく「大丈夫かしら、うまく答えられるかしら」と、ペギーさんらしからぬ不安げな言葉が控え室に響きました。そこで、私なりに内緒で用意したちょっとしたカンペ。それが本番の舞台で役立ちました。 コンサート終わりの集合写真の時、ちょうど後ろにいた私に「アレ、ありがとね」と言ってくださった...それが最後の会話でした。 ステージで、そして、控え室での優しいすてきな笑顔が浮かんできて、いつまでも消えません。歌を愛し、世の中の平和をいつも願っておられたペギーさん。小林大作のメモリーズ・オブ・ユーと長く長く付き合ってくださり本当にありがとうございました。どうか安らかに...小林大作