総理指名の次は、常任委員長のポストで対立 割り振りの大幅見直し迫る野党
国民民主党が訴える「103万円の壁」の見直しについて、自民党は6日、要求をどこまで受け入れるのか議論を始めました。 【画像】異変…自民税調に幹事長が出席 宮沢会長「法律が我々だけで成立しないようになった」
■過半数割れで…自民党内にも異変
11日に迫る特別国会。総理指名については与野党すったもんだの末、石破茂総理が選ばれる見通しです。 そして、与野党でもめ続けているのが、衆議院に17ある常任委員会の委員長を、どの党の誰にするかということです。 立憲民主党 青柳陽一郎衆議院議員 「協議がととのわないのであれば、我々は全部、選挙(多数決)でやっていく」 与党が押さえたいのは、国の予算を審議し「花形」ともいわれる予算委員長などの主要なポストです。 対する野党側は猛反発。議席数で優位なことから、割り振りの大幅な見直しを求めているのです。 過半数割れしたことで、自民党内にも異変が起きています。 6日、自民党では石破政権下で初となる税制調査会の会合を開き、議論がスタート。これまで、国の税制については、圧倒的な議席数を背景に自民党の税制に詳しい「インナー議員」が議論を独占してきました。 聖域ともいえる会合に異例の出席者が…。 自民党 森山裕幹事長 「調整の進め方…」 党のナンバー2・森山幹事長が現れた理由は…。 自民党 宮沢洋一税調会長 「(与党過半数割れで)法律が我々だけでは成立しない。税の理論だけではない世界がある中での協議ですから」 大躍進した国民民主党が主張する「年収103万円の壁」への対応を考慮して、森山幹事長が参加することになりました。 自公政権の命運を握る、この人は…。 国民民主党 玉木雄一郎代表 「誰とやるか・どこと組むかではなく、何を成し遂げるかが大切だ。我々は政権の延命に協力する気はない。ただただ国民に訴えた政策を1つでも2つでも実現する」 玉木代表らは国民の収入に関わる「年収の壁」の引き上げや、賃上げ支援の継続などを政権に迫る考えです。 強気な姿勢の国民民主党ですが、党幹部は旧民主党政権の失速を例に、自らの立場を冷静に分析しています。 国民民主党 古川元久国対委員長 「わずか28議席で、あたかも政権をとったかのような。キャスティングボート(実質的決定権)を握ったといわれていますが。まだまだ国会の中では非常に小さい存在である」 与党と国民民主党との協議は、8日から本格化する予定です。 (「グッド!モーニング」2024年11月7日放送分より)
テレビ朝日