自民党総裁選の投開票日の27日、新たに選出された石破茂新総裁や山陰の動きを中心に振り返ります。 午前８時半、東京で行われた石破陣営の選対本部の会合では…。 石破氏： 「いかに自分に足らざるところがたくさんあるか、我々のためではない、日本国のために、次の時代のために必ず勝たねばなりません。 「必勝」と書かれたパンを掲げ、いよいよ決戦にむかいます。 山陰両県では、午前9時半から党員・党友票の開票作業がスタート。両県合わせた党員・党友票は2万1000票余りです。 そして午後1時、自民党本部で国会議員票の投票がスタート。 同じ頃、石破氏のお膝元である鳥取市では、地元の選対本部の幹部や支持者などが集まり、国会議員票の開票結果を固唾を飲んで見守ります。 そして1回目の投票で、石破氏は154票を獲得。9人中2位となり、決選投票へ進むことが決まり、地元陣営も胸をなでおろします。 鳥取県石破茂総裁選挙対策本部・斉木正一本部長： 決選投票になるだろうと予感はしていましたので、ここで決めていただきたい。 必ず当選するものと思っているので、期待している。 そして決選投票の開票の結果…。 「石破茂君215票であります」 安部大地記者： ５度目の挑戦、「最後の戦い」と位置づけた石破元幹事長、初の総裁となります。 地元では割れんばかりの歓声が上がりました。石破新総裁の妻・佳子さんも涙を流します。夢じゃないのを確認しているのでしょうか、ほおをつねる姿もあります。 石破新総裁の妻・佳子さん： 大変な重責でございます。これからもしっかりと石破を支えていただき、良い日本を築きたいと思っていますのでよろしくお願いします。 そして石破新総裁から急遽電話も…。 石破新総裁の妻・佳子さん： 私への報告というか、元気そうで安心しました。 石破氏は、党員票で全国でも得票率29％と手堅く支持をかため、地元鳥取では得票率90％と他を寄せ付けない強さを見せました。 また鳥取県の平井知事からも祝福とエールです。 鳥取県・平井知事： 地方を歩み続けて政権の中枢に立たれた石破新総理こそができる仕事をこれから成し遂げていただきたいとエールを送りたい。 そしてお隣・島根県からも…。 自民党島根県連・絲原徳康会長： 同じ山陰地方の出身で、地域の疲弊している姿も良くご承知だと思う。地方創生、そしてまた大都会との格差是正といった問題に取り組んでいただきたい。 島根県の党員票でも石破氏の得票率は62％を占めトップに。山陰地方選出の議員としてその手腕に期待する声が聞かれました。