日産「ローレル・ハードトップ」、トヨタ「コロナマークII・ハードトップ」に対抗し82.5万円で登場…したけど超えられず【今日は何の日?6月22日】
●ハードトップ時代をけん引したトヨタ
日本初のハードトップは、3代目「コロナ」の1965年に追加されたハードトップモデルである。次に登場したのが、上記の1968年の「コロナマークII」と3代目「クラウン」、その後も「カリーナ」、「セリカ」、「カローラ/スプリンター」と続々とハードトップモデルの展開を進めた。 そして、ハードトップは1980年代に大ブームとなったスポーティな高級セダン“ハイソカーブーム”で花開くことに。ここでも主役は、「ソアラ」と「マークII 3兄弟(マークII/チェイサー/クレスタ)」など、やはりトヨタだった。 一方、日産初のハードトップのローレルは、1972年にモデルチェンジで2代目に移行。“ノーブルでダイナミックな彫刻美”をデザインテーマにボディを拡大し、アメ車風の彫りの深いスタイリングとなり、特にトップグレードの2.0L直4 SOHCの2ドアハードトップ「2000GX」は、走り屋から人気を集めた。 2代目は、約5年間で累計販35万台のシリーズ最高の販売を記録したが、ハードトップ対応の出遅れが響いて、結局コロナマークIIを超えることはできなかった。 ・・・・・・・・ コロナマークIIをライバルとして登場したローレルだが、ハイソカーブームの立役者に成長したマークIIに対して、ローレルは好き嫌いがハッキリ分かれた、ある意味大衆に媚びない個性派の人気モデルとして異彩を放った。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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