「失礼しました」ソフトバンク柳田悠岐の今季1号に小久保監督が〝謝罪〟 「ホームランは出ません」と思ったワケ
◆楽天4―5ソフトバンク(6日、楽天モバイル) 主砲が一振りで流れを引き戻した。逆転され、1―2となった直後の8回2死二塁、柳田悠岐が右中間スタンドへ1号再逆転2ラン。この回から登板した楽天左腕ターリーの内角直球を強振した。 ■「柳田悠岐がすべてを解決してくれる」1号2ラン【動画・6日楽天戦】 「ヒットが打てればいいなと思っていたけど、たまたま角度がついた。(フェンスを)越えてくれたので良かった」。開幕から3カード連続での勝ち越しを呼び込んだ一発に表情がほころんだ。 前日5日まで2戦連続2桁安打と好調だった打線が、先発荘司に六回まで無安打。前日今季初の3安打で2打点をマークした柳田も好投のモイネロを援護できず「モイネロも、みんなも頑張っている。なんとかしたい」と責任を感じていた。 霧雨が降り、気温が低下してきた試合終盤での逆転弾。5日の試合後に「こんな寒いときにホームランは出ません」と語っていた通算413本塁打の小久保監督は「僕の間違いでした。失礼しました」と背番号9を継ぐ柳田に脱帽した。 昨季18試合かかった1号が今季は8試合目で飛び出し、柳田は「ゼロよりは1の方が良い」と気分は晴れやかだ。今季初めて指名打者での出場だったが、けがに苦しんできた昨年までと比べると「もっともっとという気持ちでやっていきたい」と充実感と意欲に満ちている。目標は自己最多の36本塁打を放った2018年以来のシーズン30発以上。まずは幸先の良い滑り出しだ。(末継智章)
西日本新聞社