3首相のクビは取ったけれども…サンプロ現象も手法に限界「批判するだけではダメだな」 話の肖像画 ジャーナリスト・田原総一朗<26>
でも、実際にはまったく困らなかった。つまり〝(「サンプロ」に)出たい人〟がいっぱいいたから。締め付けなど、お構いなしですよ。
《ただ、3首相のクビを取ったものの、田原さんはこの手法に限界を感じていた》
僕は「反体制」をずっと自任していたから、政権を批判し、首相のクビを取ることに意味がある、と考えていた。
だけど、首相が代わっても、日本は一向に変わらないし、良くもならない。これは批判するだけではダメだな、対案を出さないといけない、と…。
そこで僕は、テレビで追及するのではなく、サシで直接、首相に会って、言いたいことをストレートにぶつける、というやり方に変えました。
「こういうことをやったらどうか?」「あれはダメですよ」と、具体的に提案することにしたのです。(聞き手 喜多由浩)
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