戸郷は自身のノーヒットノーラン達成の快挙を報じる本紙を手に笑顔を見せる

　巨人の戸郷翔征投手（２４）が２４日の阪神戦（甲子園）でのプロ野球８９人目、１０１度目となるノーヒットノーラン達成から一夜明けた思いを２５日、語った。甲子園でジョギングなどでケアを行い、ファンから多くの祝福の言葉をかけられた右腕は「この歓声がすごいからすごいことやったんやなって。多少実感は湧いてきました」と感慨深げにマウンドを見つめた。 【選手名鑑】戸郷翔征の球歴、年俸 　甲子園では１９３６年９月２５日タイガース戦の沢村栄治以来、球団８８年ぶりのノーノー達成。侍ジャパンのチームメートであるパドレスのダルビッシュらから多くの祝福の連絡が届いたという。「ダルさんからはノーノーおめでとうって来ました」と大喜び。昨晩は宿舎でお祝いのプレートをもらい、神戸牛に舌鼓。「めっちゃ食いました。２００グラムぐらいかな。勝利の味はおいしかった。最高！」と余韻に浸っていた。 　１２３球の力投にも「全然疲れてないし体の状態もいい。明日休んでからどうなるかだけど、気持ち良く過ごせたので」とさわやかに笑った若きエース。「次に向けて頑張ります」。ノーヒットノーランの感動を再び―。次は日本一の歓喜の輪の中心でガッツポーズする。（水上　智恵） 　〇…侍ジャパンの井端監督が、関西学生野球（わかさスタジアム京都）を視察し、巨人・戸郷を代表候補と認めた。２４日の阪神戦（甲子園）をテレビ観戦し「１―０でいったところと、最終回に四球を出して、その後に抑えたのが強さ」と称賛。「（前回の）ＷＢＣ（メンバー）に入っていますし、球界を代表する投手であるのは間違いない」と期待した。２６年３月に行われるＷＢＣの開催地が発表され「前回、優勝した球場で、また決勝戦があるのは縁起がいい」と歓迎した。