市川團十郎 赤穂浅野家が眠る泉岳寺で来年１月公演の「裏表忠臣蔵」成功祈願
歌舞伎俳優の市川團十郎（４７）が１０日、東京・泉岳寺で、来年１月に新橋演舞場で行われる「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」（２５年１月３日～２６日）の公演成功祈願を行った。 團十郎ら出演者が、赤穂浅野家の菩提寺でもあり忠臣蔵との縁が深い泉岳寺をお参りした。團十郎は「忠臣蔵は歌舞伎の中でも大変重要な義太夫狂言の一つ」と言い「忠臣蔵というものが、最近の日本人の方々がちょっと離れてきている。そこを少しでも縮めながら、歌舞伎座の１３０周年につなげられるようにしたい。四十七士の方々の思いをくめるような作品にしたい」と意気込んだ。 今月６日に４７歳となった團十郎は早替わりで４役を演じる。「ちょうど４７で、四十七士です。大石（内蔵助）さんも年齢も近い」と洒落を込めた團十郎は「来年は（尾上）菊之助さんの菊五郎襲名もありますので、歌舞伎のために貢献できるような、役者というのが一つ」と意気込んだ。
