約4か月ぶりに感染性胃腸炎の集団発生 盛岡市保健所管内の保育施設で計13人に症状 流行期入りで予防対策徹底呼びかけ
盛岡市は31日、市内の教育・保育施設で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。市内では6月20日発表以来約4か月ぶりの集団発生で、市は流行期に入ったとして感染予防の徹底を呼びかけています。 市によりますと、22日にこの施設から複数の利用者と職員に嘔吐などの症状が出ていると市保健所に連絡がありました。保健所の調査の結果、14日から28日までに施設の利用者12人と職員1人の計13人に症状が出たことが分かりました。重症者や入院した人はおらず、症状のある人は回復または回復傾向にあるということです。 感染経路を調べたところ、排せつ処理後の手洗いに一部不十分な点があったと推察されることから、保健所がこの施設に対して手洗いの徹底など二次感染予防対策について指導しました。 今年度市内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は6月20日の発表以来約4か月ぶりで、計9件(前年度同期は11件)となりました。 市は10月21日から27日までの定点医療機関あたりの報告数が8.14人と前の週と比べて増加しており、流行期に入ったとして、▽トイレやオムツ交換後、調理前、食事前の十分な手洗い▽下痢や嘔吐などの症状がある場合は食品を直接取り扱う作業の自粛▽嘔吐した場合は部屋の十分な換気をしてマスクや使い捨て手袋を使った片付け、嘔吐した場所や使用器具の塩素系漂白剤による消毒ーを行うよう呼びかけています。
IBC岩手放送