「死亡するまでの3分から5分間首を絞めつけられていた。被害者に肉体的苦痛を与えた」知人男性殺害し遺体をチェーンソーで切断して埋めた32歳の男に懲役27年を求刑 弁護側「殺害行為の開始の経緯が共犯者によるもの」などと減刑求める 仙台地裁
2022年、仙台市内で知人男性を殺害し切断した遺体を埋めた罪などに問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役27年を求刑しました。一方、弁護側は減刑を主張しました。 【写真を見る】「死亡するまでの3分から5分間首を絞めつけられていた。被害者に肉体的苦痛を与えた」知人男性殺害し遺体をチェーンソーで切断して埋めた32歳の男に懲役27年を求刑 弁護側「殺害行為の開始の経緯が共犯者によるもの」などと減刑求める 仙台地裁 殺人などの罪に問われているのは住所不定、無職・前田広樹被告(32)です。 起訴状によりますと、前田被告は2022年11月、同じく殺人などの罪に問われている交際相手の山口優被告(33)と共謀し、当時住んでいた仙台市青葉区のアパートで知人の佐藤大貴さん当時22歳の首をタオルのようなもので締め付け殺害したうえ、遺体をチェーンソーで切断し若林区荒浜地区に埋めたなどとされています。 31日の論告求刑公判で検察側は司法解剖の結果から「死亡するまでの3分から5分間首を絞めつけられていた。被害者に肉体的苦痛を与えた」「殺害後の行為も悪質」と指摘。悪質な行為である殺人に加え、他の事件も関連して引き起こしたとして懲役27年を求刑しました。 これに対し弁護側は、殺害行為に対して「開始の経緯が共犯者によるもの。計画性のないものだった。突発的に加担した」「行為終了後に救命行為と蘇生行為を行っており、死亡の結果を望んでいなかった」と犯行には殺意が弱かったことを主張。刑が10年を超えるものは避けられないとした一方で、前田被告が自首し自白していることなどを考慮したうえで、適正な判断を下してほしいとして減刑を求めました。 判決は11月7日に言い渡されます。
東北放送
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