【ボクシング】WBCバンタム級王者中谷潤人「ビッグバン」新愛称定着KO狙う「爆発的パンチ」
プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が25年2月24日に、東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ)との3度目防衛戦に臨むと27日、発表された。28勝(18KO)無敗という若き挑戦者を迎撃する。都内のホテルでカード発表会見に臨んだ中谷は「全勝の選手なので特別なものを持ってると思う。しっかりと準備したい。身長が高い選手と聞いている。また新しい中谷潤人をみせられれば」と決意を新たにした。 中谷、クエジャルともにスーパーフライ級を主戦場としていた23年秋頃から何度か対戦カードとして浮上していた。6割以上のKO率を誇り、全勝を誇る挑戦者だけに、中谷は「スーパーフライ級の時から挙がっていた(相手)。戦うべき相手と思い、対策をつくりあげたい。良い選手だと思っている。気を抜かずにやりたい」と口にした。 テレビのバラエティー番組を契機に愛称を「愛の拳士」から「ビッグバン」に変更したばかり。「爆発的なパンチで倒していきたいという思いと、(23年5月のアンドルー・)モロニー戦でも印象ある(12回)KOをみせた。今後もそういうKOをみせたい」と声をはずませた。 同興行では、WBA世界バンタム級王者堤聖也(29=角海老宝石)が同級7位比嘉大吾(29=志成)との再戦による95年組対決、WBA世界同級2位でWBOアジア・パシフィック同級王者那須川天心(26=帝拳)-元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)戦と世界トップたちが集結し、拳を交える。 中谷は「盛り上がっている階級なので。そういったところに僕もしっかり活気をつくれるように。バンタム級という階級をさらに盛り上げていきたい。気持ちもしっかりコントロールして勝利したい」と決意。国内外で評価が高まっていることは中谷本人も比較している。「バンタム級ウォーズ」興行の主役としての自覚を口にしていた。【藤中栄二】