25卒学生が「企業選びで重視すること」に文理で違いが 文系「働き方・社風重視」、理系「成長性に注目」の傾向に
コーポレートブランディング支援を行う揚羽は、2025年卒業予定(2025年新卒入社予定)の大学生を対象に「25卒夏 就活生調査」を実施し、結果を公表した。
同調査では、企業の魅力因子である「業界・個社・仕事・環境・人/社風」の5つの軸について合計25項目の質問を設定し、回答者が任意で選択した企業に対するイメージについて「まったく思わない」から「とても思う」の4段階で集計。
また、上記25項目のうち「回答者が就職活動において重視している項目5つ」の回答から、就職活動中の学生が「企業を選択する上で重要だと考える要素」(以下、重視項目)を調査したとのことだ。
■「働き方・社風重視」の文系、「成長性に注目」の理系
下図は、回答者を文系学部所属・理系学部所属に分け集計した重視項目の回答率の比較。回答率が高い項目ほど、より多くの学生が企業を選ぶ際に重要だと考える要素となっている。
文系学生において、理系学生に比べ回答率が高い項目は「19.仕事と生活のバランスが優れている(37%、差分9%)」、「13.飽きのこない奥深さのある仕事が得られる(20%、差分7%)」、「24.会社の社風に好感が持てる(13%、差分5%)」。
また、同時期に実施した学生への定性調査では「社風や人はかなり大事」「サポート体制がしっかりしている企業で働きたい」という声が聞かれたとのことだ。この結果から、同調査時の文系学生は「働き方や社風」に関する情報を重要視する傾向がありそうだと同社は考察している。
一方、理系学生において文系学生に比べ回答率が高い項目は、「5.世の中になくてはならないビジネスを行っている(36%、差分8%)」「1.成長が見込めるビジネスを行っている(47%、差分6%)」や「2.世の中に新たな価値を生み出している(40%、差分4%)」となった。
定性調査では「将来性があまりないと聞いた業界は選択肢から外している」という声があったことからも、同調査時の理系学生は「業界やビジネスの成長性、有益性」を重視する傾向がうかがえたとしている。