【追悼企画連載再録】楽しかった日本ハム監督時代 またいつかやりたいな/大島康徳の負くっか魂!!
2000年の春季キャンプでの大島新監督
亡くなった大島さんを偲び、連載のいくつかを抜粋して紹介しています。今回は2000年から02年までの日本ハム監督時代です。 ◎ 1999年オフに日本ハムから監督にと誘っていただいた。当時は49歳。いま考えると若いですね。 秋季キャンプからでしたが、最初に選手に言ったのは「君たちは一人じゃないよ。奥さんや子どもがいるし、独身の人も両親や兄弟、親戚、応援してくれる人がいる。だから、その人たちを喜ばせなきゃダメなんだ。自分勝手なことをしてはいけない」でした。プロ野球選手は、一人じゃできません。家族やチームの仲間、裏方さんもそうですけど、みんなが支えてくれるから今がある。それを忘れてほしくなかったんです。 優勝を狙える戦力じゃなかったけど、何とか優勝の喜びを味わわせてやりたいと思っていました。そのときの夢が、優勝したらペナントを選手だけで持たせてあげたいということです。僕はそれを一番最後で見守ってやれたらいいなと。自分はどうでもいいから、選手を押し上げてやりたい。ただ、それだけでした。カッコつけて言ってるわけじゃないですよ。ほんとにそう思っていました。 僕が日本ハムの現役時代からそうでしたが・・・
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週刊ベースボール