銃口が向けられ、弾丸が横切る!『Cloud クラウド』気鋭画家の越智俊介コラボイラスト
黒沢清監督が、菅田将暉を主演に迎えた映画『Cloud クラウド』が本日9月27日より公開となった。このたび、SNSに投稿した漫画「絵描きの肉を食べる人工知能」が大バズりし、一気にその名が広まった気鋭の画家、越智俊介によるコラボイラストが解禁された。 【写真を見る】ゾゾッ!越智俊介の漫画「絵描きの肉を食べる人工知能」の扉絵 本作は“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描いたサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公、吉井良介を菅田が、吉井の謎多き恋人、秋子役を古川琴音が、吉井に雇われたバイト青年の佐野役を奥平大兼が、ネットカフェで生活する男、三宅役を岡山天音が、吉井が働く工場の社長、滝本役を荒川良々が、吉井を転売業に誘う先輩の村岡役を窪田正孝が演じている。 解禁されたのは、SNSに投稿した漫画「絵描きの肉を食べる人工知能」に14万“いいね”がついた越智が、ネット社会の集団狂気を描いた本作とコラボしたイラストだ。「絵描きの肉を食べる人工知能」は、人工知能が多くの人々の生活と切り離せなくなっているいま、“起こりうる未来“を容赦なく突きつけた問題作。世界がネットでつながるいまだからこそしのびよる恐怖と、そこで生まれる集団狂気を描いた『Cloud クラウド』と世界観がリンクし、今回のコラボが実現した。 イラストは、転売の仕事のため、パソコン画面を一心不乱に覗き込む吉井が、ネットから容赦なく浴びせられる“憎悪と暴力”にさらされている姿を描いたもの。多数の銃口が向けられ、弾丸が横切る、レンチが首元に迫ってきても吉井本人はなにも気づかない。本人は「無自覚」のまま、ネットを通して増幅していく悪意にさらされていく恐ろしさを切り取ったイラストとなっている。 映画作品へ初めてイラストを描き下ろした越智は本イラストについて「無数の人がどこかで受けた理不尽の清算が1人の悪人に集中していくネットリンチの光景を、映画『Cloud クラウド』の主人公である転売ヤーの吉井良介になぞらえて描かせていただきました」とコメント。『Cloud クラウド』については「ネットリンチの空虚さ、違法性、拡散され膨れ上がる様子がどんよりした雲とリンクして鳥肌が立ちました」と絶賛している。 第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも選出された注目作『Cloud クラウド』を、ぜひ劇場でご覧いただきたい。 文/山崎伸子
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