日本にもたまにある!? バイクでのランドアバウトの正しい走り方とは
ラウンドアバウトの正しい走り方とは?
ラウンドアバウト、もしくは環状交差点という言葉を聞いたことはありますか? 教習所の学科教習で習ったという人や、ニュースで耳にしたことのあるという人も居るでしょう。そんなラウンドアバウトとは、どのような交差点なのでしょうか。 【画像】ラウンドアバウト(環状交差点)の正しい走り方を画像で見る(10枚)
ラウンドアバウトは、ヨーロッパ発祥の交差点の一種で、円形の道路を用いた信号のない交差点です。ラウンドアバウトのもっとも大きいメリットは、事故リスクの軽減。ラウンドアバウトに進入する際は徐行するため、大きな事故が起こりにくくなります。 また、ラウンドアバウトにおいては、異なる方向から来る車両同士の進路が重なる「交錯箇所」も最小限。例えば信号のない十字の交差点で右折する場合、対向直進、左折車、右方からの直進、右折車、左方からの直進、右折車と、合計6箇所で進路が重なります。 一方、十字のラウンドアバウトで右折する場合の交錯箇所は自らが合流する箇所、右折する前に通過する2箇所の合計3箇所のみ。気をつけるべき箇所が減るほど交通事故が起こりにくくなることは、想像に難くないでしょう。 なお、一見非常に優れた交差点のようにも思えるラウンドアバウトですが、デメリットもあります。 例えば、日本においてラウンドアバウトの設置がなかなか進まない理由のひとつとして、用地確保の難しさが挙げられます。
通常の十字に交差する交差点と比べ、ラウンドアバウトは円形の中央島を確保する都合上、広いスペースを必要とします。 2023年3月時点では、日本におけるラウンドアバウトの数は155箇所。都道府県別に見てみると、もっとも多いのは宮城県で、その数は28箇所。また、都内にも2箇所設置されています。 なお、交通量が多すぎる場合は信号機のついた交差点にした方が、交通がスムーズに流れる傾向にあるという統計出ており、国土交通省は1日あたりの総流入交通量が1万台未満であることを、望ましいラウンドアバウトの構造としています。そのため設置箇所が多くないこともあり、ラウンドアバウトの走り方が分からないという声もたびたび耳にします。 実際に遭遇した際も走り方が分からず恐る恐る走った、あるいは迂回するルートを選んだという人も居るようです。もちろん道路交通法に基づいて公道に設置された交差点である以上、教習所で正しい走り方は習っているはず。しかし普段、目にする機会がないと走り方を忘れてしまうのも無理はありません。 ラウンドアバウトの走行には明確なルールがあり、知らずに走行してしまうと事故を招いてしまう恐れも。では、どのように走ればよいのでしょうか。