「拾った貝をBBQ」で逮捕!? “密漁”増加、レジャー客の摘発も…「知らなかった」では済まされない“海のルール”
「略式命令」「有罪判決」の事例も
昨年4月に千葉県の海岸で、アワビ、トコブシ、ウニを密漁した男性に対し、館山簡易裁判所は今年1月、罰金20万円の略式命令を下した。また、昨年12月に北海道でナマコを密漁したグループの主犯格の被告に対し、函館地方裁判所は今年3月、懲役2年執行猶予4年、罰金250万円の有罪判決を言い渡した。 逮捕されるか、されたとして起訴されるか、またその後どのような判決が下されるかは、個別の事案の悪質性等によって異なる。しかし、法改正されてもなお検挙件数が減らない現状で、取り締まりの目が緩むことは考えにくく、「レジャー密漁」による逮捕は今後も増えることが予想される。 水産庁の担当者は、レジャーで海に遊びに行く人に向け、次のように注意を促した。 「お休みのシーズンでは、海辺で『そこに貝がいたから採ってバーベキューしようかな』など気軽な気持ちから逮捕に至ってしまうケースもあると考えられます。 魚や貝、海藻の採捕には、漁業権の他にも漁業調整規則など都道府県ごとに細部のルールが定められています。磯遊びや潮干狩り、釣り等を楽しんでいただく前には、都道府県のホームページ等で都道府県ごとのルールをよく確認してから海でのレジャーを楽しんでいただければと思います」(水産庁担当者)
弁護士JP編集部