担い手不足と高齢化…市職員の副業が農業の課題解決に!?一日単位で農作業 福島市独自の取り組み「カジュワーク」
新規就農者の定着にも注力
担い手不足の中でも、明るい兆しも出ている。最新のデータでは、福島市の2023年5月2日から2924年5月1日までの新規就農者数は69人とこれまでで最も多くなった。ただ就農後に辞めてしまう人もいて、定着を図るためのサポートにも力を入れている。 ブドウやモモを栽培する菊地俊作さんは、元々、埼玉県の農業高校で教員として働いたが、2020年に福島市に移住して就農した。農業の知識はあったが、天候や果物の成長を見極めての作業に難しさを感じている。
大ベテランがサポート
菊地さんが頼りにしているのが、この道60年の農家・伊藤隆徳さん。 2人を引き合わせたのが福島市の取り組みのひとつ「あぐりっしゅサポート」。就農を希望する人に、経験豊富な農家が2年間相談や研修、営農までを支援する。 支援の期間が終わった後も、相談に乗ってもらっているという。 先輩農家の伊藤さんは「先永く、福島にきて良かったって言えるように、がんばってもらわなきゃ」と話した。 農業の担い手不足や高齢化は、福島市以外の自治体も抱える問題だ。行政だけでなく、企業や地域の力も合わせた支援も求められている。 (福島テレビ)
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