朝倉未来が発起人! アイドルオーディション番組『Dark Idol』で選ばれた6人のデビューメンバーを全員直撃!
* * * ふたり目は舞台俳優としても活動する前垣さらさん(23歳)だ。 ――前垣さんは番組の当初から一貫して上位をキープしていました。それだけに合格は確実だろうと思っていたのでは? 前垣 そんなことはなくて、デビューが決まったときも驚きのほうが大きかったです。こうやって取材していただいたり、お祝いしていただいたりして、ようやく実感が湧いてきたくらいで。 ――ふたつのアイドルグループに所属されたあと、舞台俳優として活動されていました。あらためてアイドルを目指そうと思われたのは? 前垣 舞台に出演する中で、俳優をやりながらアイドルとしても活動されている方が何人かいらっしゃったんですよ。そういう方々を見て、自分もアイドルとしてやりきったとは言えないのだから、もう一度挑戦したいと思って、この企画に応募しました。 ――それだけアイドルに憧れがある? 前垣 アイドルっていうより、もともと歌とダンスが好きで、常に音楽に触れる生活をしてきたんです。自分が音楽に支えられて生きてきたから、そういう思いを人に与えられる存在になりたいと思っていて。 ――だから番組中でも、「苦しんでいる人を支えられるようなアイドルになりたい」と言っていたんですね。 前垣 そうですね。 ――これも番組でお話していましたが、身内の方が自殺してしまった際の第一発見者になった過去が影響しているとか。 前垣 自分がそういうツラい経験を音楽に触れることで乗り越えてきたから、同じように苦しい思いをしている人の支えになりたいと思っています。 ――番組で印象的だったのが、アイドルフェスの出演直前に声が出なくなってしまったことで。もともと歌唱力が高く評価されていただけに、あのときはもうダメかもしれないと思ったそうですね。 前垣 本当に絶望しました。なんとか本番には間に合ったんですけど、思うようには声は出せなくて。「でも、少しでも声を出さないと来た意味がないぞ」っていうので、ずっと頭がいっぱいでした。 ――オーディションを勝ち抜けた理由は、自分では何が大きかったと? 前垣 私はダンスにも歌にも特化しているわけではないので、とにかく自分を信じて、努力を惜しまずにがんばり続けることだけを考えていました。その姿勢のまま最後までやり抜けたことが大きかったかもしれません。 ――振り返って、このオーディション期間はどんな日々でした? 前垣 波乱万丈でした。本当にいろんな感情が生まれて。喜怒哀楽以上のものを得た日々だったと思います。 ――どんなグループにしていきたい? 前垣 みんな過去にいろんな経験をしてきた人が集まっているから、他人のこともすごく思いやれる人たちだと思うんです。だから、誰かの支えになる、メッセージ性を持った存在になっていきたいですね。 ●前垣さら(まえがき・さら)2001年1月29日生まれ、長野県出身。アイドルグループで活動した後、俳優に転身。舞台を中心に活動するが、最後のチャンスと『Dark Idol』に応募。アイドルグループでの再デビューの座をつかんだ。