YOASOBI(ヨアソビ)の衣装も手がける注目のデザイナー「YONLOKSAN(ヨンロクサン)」新國 あおいインタビュー
バンタンデザイン研究所在学中に立ち上げられたブランド「YONLOKSAN(ヨンロクサン)」は、2021年秋冬に参加した「Asia Fashion Collection(アジア ファッション コレクション)」でグランプリを受賞。その後すぐに頭角を現し、「Vancouver Fashion Week(バンクーバー ファッション ウィーク)」にも招待される。
近年では日本を代表するアーティストYOASOBI(ヨアソビ)のステージ衣装を手がけたことでも話題の、次世代デザイナー新國 あおい(にいくに あおい)さんにインタビューを敢行し、その世界観に迫ってみた。
いまこの勢いに乗らなければと思いました
はじめにYONLOKSANのブランドヒストリーを伺っていこう。ブランドをはじめたきっかけの出来事は、専門学校のカリキュラムの一環だったという 「バンタンデザイン研究所の大阪校に通っていたのですが、在学中からひとつのブランドを持つという学校の方針でいろいろなカリキュラムが動いていて、YONLOKSANの前進ブランドとなる『463(ヨンロクサン)』をはじめたのがきっかけです。
そのなかで『Asia Fashion Collectionに出てみては』と先生から声をかけてもらえて、参加したショーでありがたいことにグランプリをいただきまして、それがターニングポイントになりました。 そのときにスタイリストの渕上 寛(ふちがみ かん)さんに『ブランドを今後も続けていくならお手伝いするよ』と声をかけていただいて、そういう出会いのタイミングなどもあって、自分の性格上、いまこの勢いに乗ってやらないと、ブランドを立ち上げるということをもうやらないかもしれないし、若いうちにいろいろな経験もしておきたいという思いもあって、卒業後もブランドを続けていくことにしました。 その後、渕上さんにはブランドのルックなどでスタイリングをずっとお願いしています。卒業後は学校で学んだ知識だけでは通用しないような気がして、実際に作っている現場で理解を深めたいと思い2年ほど洋服の制作会社で学びながらブランドも継続していきました。