定期演奏会のテーマは「肖像」 名フィル、来春からのラインアップ発表
名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)は、2025年4月から26年3月に開催する演奏会のラインアップを発表した。発表会見に同楽団音楽監督の川瀬賢太郎氏らが出席し、注目ポイントなどを解説した。 定期演奏会のテーマは「肖像」。同演奏会は愛知県芸術劇場コンサートホールで、全11プログラムを用意し、各2回で全22公演を開催する。 4月の公演は、川瀬氏がグルダ「コンチェルト・フォー・マイセルフ」とサン=サーンス「交響曲第3番ハ短調作品78『オルガン付』」を指揮する。9月公演は、川瀬氏がプロとして初めて指揮するチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』」など全3曲を披露する。11月公演は名誉音楽監督の小泉和裕氏がタクトを取る。ショスタコーヴィチ没後50年を記念し、交響曲第10番ホ短調作品93などを披露する。 定期演奏会以外では、Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホールで全5回の「ベートーヴェンPLUS」と題した演奏会などを予定している。愛知県内の4大オーケストラ(名フィル、愛知室内オーケストラ、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団)が集結する「愛知4大オーケストラ・フェスティヴァル」など、新企画も始動する。
犬塚力理事長は「個性的なプログラムを楽しんでいただきたい」と語った。川瀬音楽監督は「来シーズンも、より多くの方に楽しんでいただけるようバラエティーに富んだプログラムを用意した」と話した。