アウトドア好き外国人が"日本を肌で感じる"体験プログラムおすすめ5選
日本を旅する外国人の間で人気なのが、単なる観光だけではなく「何かを体験すること」。農業体験をしてみたり、ラフティングに挑戦したり、ちょっと特別な体験ができるプログラムが、今や全国に続々展開中だ。ここではBE-PALが注目した5つの体験プログラムをご紹介。 【写真23枚】「巡礼」や「トレイル」に興味関心が高いとされる欧米豪のバックパッカーをターゲットに絞ったプランも。"日本を肌で感じる"体験プログラム5選を写真で見る
街案内の専門ガイドや地元密着型のプログラムがウリ!
◆そらの郷(徳島県) 四国の真ん中に位置する、「にし阿波~剣山・吉野川観光園」にインバウンド客が増えたのは、大歩危祖谷地区にある温泉宿が主体となる「大歩危・祖谷いってみる会」(2000年に設立)がいち早く外国人客の誘致をはじめたのがきっかけだ。その後、地方自治体や観光地域づくり法人「そらの郷」(2011年設立)とも連携し、さらなるインバウンド誘致を進めている。 「もともとは、日本の中高生の教育旅行や修学旅行の受け入れがメインでした。現在は世界に通用する観光地域づくりを目指し、さまざまな体験プログラムを企画してインバウンド誘致についても展開しています」 とは、事務局長の日下敏嗣さん。欧米の観光客には農山漁村生活体験や伝統芸能、阿波おどり体験、着物の着付け体験など、地元の人と交流できる体験が人気。台湾や香港などアジアからの観光客には、ラフティングやカヌー、登山など、アウトドアアクティビティーも人気だ。 「飲食店のメニューに外国語の表記を加えたり、案内看板なども多言語化しました」 これまでの試みが功を奏し、’07年には952人だった外国人宿泊者数が、’19年には31,828人とおよそ33倍になった。 「学校や企業などの教育旅行の場合は、多言語の資料を配布。靴を脱いで上がるといった日本の習慣や、お風呂の入り方のマナーなども教えています」 ・アクティビティー体験 世界大会が開催された吉野川ラフティングコースで、ラフティング体験。ほかにも、カヌーで川下りしつつ環境について学ぶ体験もある。 ・民泊体験 農家民泊では、約20軒が外国人を受け入れている。個人旅行ではなかなか受け入れてもらえないので、貴重な体験ができる。 収穫体験や農業体験もセット。 ジビエ料理を振る舞ってくれる農家さんも。驚きの連続だ。 ・文化体験 食の文化体験、そば打ち。日本の本物の文化に触れたい、という外国人客に人気だ。 石臼で粉を挽くところから体験できる。 座禅体験で日本のワビサビを知る。ほかに、にし阿波の郷土料理そば米雑炊作りや、伝統の田舎団子作り、伝統菓子あわのわっか作り体験なども。 ・街並みガイドも養成中! アメリカとフランスからは、旅行会社のツアーも受け入れている。そのため、街の文化を英語で案内できるように、ローカルガイドを養成している。