クアルコム、年間売上高220億ドル拡大見込む-新たな市場への進出で
(ブルームバーグ): スマートフォン向けプロセッサーの販売で世界最大手のクアルコムは、新たな市場に参入することで、2029年度までに年間売上高が220億ドル(約3兆4000億円)拡大するとの見通しを示した。
車載半導体への進出で年間80億ドル、モノのインターネット(IOT)カテゴリーで140億ドルの増加が見込まれると、同社幹部は19日、ニューヨークで行われたプレゼンテーションで投資家に語った。
21年に就任したクリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は、同社の重点分野をスマホ向け以外にも拡大することを目指している。その一環として、長年インテルが支配的地位を占めてきたパソコン(PC)向けプロセッサーの販売も視野に入れている。
クアルコムは最大の顧客の一つであるアップルを失う見通しのため、事業多角化への圧力が一段と強まっている。アップルは独自の無線接続部品を開発しており、クアルコムから購入している製品を自社製品に置き換える方針だ。
IOTカテゴリーについては、アモンCEOは30年までに同社の市場機会の総額が9000億ドルになるとの見通しを示した。
原題:Qualcomm Expects to Make $22 Billion by 2029 From Expansion Bid(抜粋)
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Ian King