【町田に完敗した川崎フロンターレの中で何が起きていたのか(1)】鬼木監督がワーストに近いと話した前半の展開……“足りなかったもの”と“過剰だったもの”の狭間で
川崎フロンターレを率いて8年目を迎え、昨シーズンまでに7個もの国内タイトルを獲得してきた鬼木達監督の脳裏に、屈辱的な光景が蘇ってくる。 ■【動画】町田の選手が「ウイークポイント」と明かしたサイドを使っての「川崎への攻撃場面」■ ホームのUvanceとどろきスタジアムで、初めてJ1リーグに臨んでいるFC町田ゼルビアに0-1で敗れた7日の第7節後の公式会見。鬼木監督は突然、16戦連続で不敗だった鹿島アントラーズに苦杯をなめた3月17日の第4節に言及した。 「この間のアウェイの鹿島戦は、本当ににらまれただけで相手にボールをわたしてしまうような状況が1試合ずっと続いていました。自分のなかでワーストと言えるゲームでしたが、今日の前半はそれに近い形だったと思っています」 町田との前半も指揮官のなかで川崎のワーストゲームに加えられた。ベンチから戦況を見つめていた36歳のベテラン、FW小林悠も同じニュアンスの言葉を残した。 「前半はほぼ自陣で戦っていたというか、ずっと攻められている感じだった。やはりあれだけ相手に圧力をかけられて、クロスやセットプレー、ロングスローといったものを放り込まれたなかで、かなり難しい展開ではあったと思う」
■川崎に不足していたもの
町田の戦い方は事前に織り込み済みだった。ロングボールを多用し、セカンドボールを巡る攻防で激しいプレスを繰り出してくる。アタッキングサードでスローインを獲得すれば、左に林幸多郎、右には鈴木準弥とロングスローワーの出番となる。 キャプテンのMF脇坂泰斗も「川崎のサッカーができなかった」と唇をかんだ。 「例えば向こうのストロングポイントであるロングボールに対して、ラインがちょっと低くなって僕たちが間延びしてしまったのもあったし、あとは前線のところでもっと(出し手に)制限をかけないといけない。その両方で問題があった」 ロングボール戦法に対して意識過剰になった弊害と言うべきか。前節で町田に初黒星をつけたサンフレッチェ広島のように、素早いワンタッチパスを多用してボールを動かしながら、前に出てくる町田の背後を突くような戦い方も講じられない。 単刀直入に言えば、川崎には「勇気」の二文字が不足していた。DF高井幸大から脇坂への縦パスを狙われ、プレスを仕掛けてきたMF柴戸海にカットされた末にFW藤尾翔太に決定的を作られた開始9分のピンチも、腰を引かせる一因になった。 それでも小林は「無失点のまま耐えられれば、後半はまた違った試合運びができると思っていた」と明かす。しかし、ベンチの期待は32分に打ち砕かれた。町田が青写真通りの流れるようなパスワークで、均衡を破る先制点をもぎ取ったからだ。 (取材・文/藤江直人)
サッカー批評編集部
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